ChatGPTの全貌 何がすごくて、何が危険なのか? (光文社新書 1267)
- 光文社 (2023年8月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334100131
感想・レビュー・書評
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ChatGPTについては、そこらに情報が溢れているので、どこかで聞いたような内容のものが多い印象。これはしかたない。
ChatGPTに質問したときの回答事例がたくさん載っているのと、口語調で親しみやすい文体なのが特徴的。
■データセットとモデルがとにかく巨大なことが価値を産んだ。
■今後ブラックボックス化していく可能性は十分にあり危険要素でもある。
■著作権関連に課題いろいろ。
■創造性をそれほど要しないタスクに適切。特性を理解して使いこなしてしまうのがよさそう。
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ChatGPTは膨大な過去のデータを蓄積した言語モデルなので、新たな概念を生成することはできない。ある一定のルールの元で「尤度(もっともらしさ。あるデータが観測されたときに、そのデータが元々どういうパラメーターを持つ確率分布から生まれたものだったかを示す、経験に基づく数値)」の最も高い答えを既存のデータベースから返しているに過ぎない。だから単純な論理問題や計算問題に誤答したりする。先日、ChatGPTが東大入試の数学にほとんど誤答したというニュースがあったが、さもありなんと思わされた。こういうことが手軽に理解できるだけでも本書は読む価値がある。
ちょっと文体が軽くて読みづらいけど、人間は「愚行権」を手放すべきではない、という主張にはいたく共感。 -
例題を見てためすことができる
これなら使えると思える本 -
話題のChatGPTに関する書籍だが、著者の作品で以前読んだブロックチェーンやWeb3.0にをテーマにしたものと比べると、新しい知識や知見という部分は少なかったように個人的には感じた。それは恐らく、ChatGPTに代表される対話型AIについて、巷に溢れる情報量が非常に多く、おおよその機構や問題点などがあらかた表に出ているせいで新鮮味を感じにくかったからじゃないかなという気がする。
よって本書はそういった視点ではなく、著者自身のエッセイとして楽しむ感覚で読むことにしたんだけど、過去作と比較するとインパクトはそれほどでもなかったかなあ。
もちろんこれはあくまで私自身の読み方なので、AIに関してイチから勉強したい人にとっては入門書として役立つと思う。 -
著者特有の個性的な語り口でChatGPTについてわかりやすく解説している。
第4章以降は、AI時代に私たちがどう生きるべきかを訴えていて、読みごたえあり。 -
■書名
書名:ChatGPT(チャットジーピーティー)の全貌 何がすごくて、何が危険なのか?
著者:岡嶋裕史
■感想
TOPPOINTで読了。 -
著者の岡嶋さんは、語彙が豊富。だから頭の整理がしやすい。チャットGPTは便利だからどんどん使って、人が幸せになる社会を人が作ったらいい、というメッセージ。だから自分はどんどん使っていきたい。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/568273 -
ChatGPTの実際の応答例がけっこうあって、人によっては水増し感を感じるかもしれないけど、実際にまだ使ったことのない人には親切な例示だと思う。ごくごく真っ当かつわかりやすい紹介。「ChatGPTってそもそもどんなことができて、誰がどうやって作って、今後どうなっていきそうなものなの??」という疑問に答える本。まずは最初に読むにはいい本だと思います。
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完全に乗り遅れているこのジャンルの、適当な概説書ないし入門書が読みたくて探している。まだこれを購入しようという気にはなれていない。