バッタを倒すぜ アフリカで (光文社新書 1305)

  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334102906

感想・レビュー・書評

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  • 前作は「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。

    著者の研究が成果を上げて多方面から称賛されていて、前作から読んでいる身として嬉しくなった。

    今作は前作よりもバッタ研究をメインにしているものの、話題はあっちこっちに飛ぶ。読むにあたりそれが読者にいいか悪いかになるけれど、それは著者もことわりをいれてるし、それが面白い本なのです。
    バッタ研究に関しての努力や工夫はもちろん、生活や人間関係もバラエティ豊かで楽しげに書かれていて600ページのゴツさ驚いた読み始めが嘘のようにサクッと読めた。

    その中の1つに、日頃から常々思っている「人生なにが役に立つかわからない」というのを説得力を持って教えてくれる場面がよくあり感心しつつ学びにもなる。
    ただ、同じように生きるには自分には勇気や器がまったく足りないし無理だ。

    誰にでもおすすめできる本だけど、どちらかといえば学生や若い方にお薦めしたい。

    きっと得るものはたくさんあると思います。

  • バッタを倒しにアフリカへの続編
    前作が非常におもしろかったので迷わず購入

    前作より専門性(研究に関する内容)が重圧になっているので
    その辺りは人を選ぶかもしれません。ただ、著者の健在の文章力でそのあたりはカバーされ、約600ページあっという間に読み切れると思います!

    私も大学院まで進学し、単著での論文執筆までは至りませんでしたが、研究に携わった経験があります。後半論文執筆時の前野氏の苦悩や、研究に関する様々なしがらみ共感できる部分が多かったです。

    前野氏も断っているように、話がぶっ飛びまくりで、
    最後まさかの夢の話になりますが、これが結構しみました。

    小学生には少し難しいかもしれませんが、中学、高校生あたりの子供には夢の考え方の一つとして、読んでみてもらいたいなと思いました。

    私も学生時代にこの本に出会えていたら、研究に対するアプローチの仕方の幅がもう少し広げられれたのかなと思います。仮説をたてて最もらしい証拠を集めていく、この当たり前のプロセスが当時はなかなかできていませんでした、未熟。

    最後にもう1人の主人公と言ってもの過言ではない、ティジャニは今回も健在です。なんならパワーアップしているので、前回ファンになった人はその部分だけでも読む価値あると思います笑

  • 長い。でも面白かった。
    特に論文リジェクトされたり、取材攻勢されて、心が砕けたあたりは、涙

  • ベストセラー『バッタを倒しにアフリカへ』の続編。

    前著は、サバクトビバッタとは何者で、なぜ同バッタを研究するのか、研究に伴う苦楽がコンパクトにまとめられており、非常に面白かった。

    本書は続編ということもあってか、上記の事項は全くと言っていいほど記載がなく、前著を読んでいないと面白さが半減するのではないかと思われる。
    また、著者自身も断っているが、話が多々脱線するので、何をテーマに語っているのかが分かりにくかった。

    とはいえ、コロナ禍での苦難や、学術雑誌に掲載されることがいかに大変であるかを垣間見ることができ、非常に興味深く読めた。

  • 4・17→4・19

  • 【請求記号:486 マ 2】

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著者プロフィール

1980年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。農学博士。
日本学術振興会海外特別研究員としてモーリタニア国立サバクトビバッタ研究所に赴任。

「2012年 『孤独なバッタが群れるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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