東北新幹線殺人事件 (光文社文庫 に 1-14)

著者 :
  • 光文社
3.17
  • (2)
  • (2)
  • (12)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 73
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334703905

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 105円購入2002-01-27

  • 読むのは2度目。

    最初読んだ時は,社会派西村京太郎らしい展開だと思った。
    新幹線の政治駅に対する批判が根底にある。

    ただ,殺人だけは必然性がなく,疑問が残る。
    席の券を奪うか,交換するだけでいいのに。

    十津川警部を登場させるための仕掛けとして仕方がないのだろうか。

    最期のコンテナから出て来るところで,
    もう少し迫力があるとうれしい。

    解説が種村直樹という鉄道作家が書かれているようで,参考になった。
    細かな間違いや,現実との違いに目くじらをたてたり,
    鉄道で殺人が起こることに腹をたてるのではなく,
    鉄道についていろいろ紹介していることに感謝の意を表するのが
    普通の鉄道愛好者なのかもしれない。

  • 読始:2008,11,19
    読了:2008,11,21



    殺人の舞台、事件の舞台が鉄道であり、トリックが鉄道独特のものを利用したわけではない点が期待とは違った。

    今作品はいわゆる謎解き要素は少ない。ただ開業当時の東北新幹線や東京駅構内の総合指令所の描写は生き生きとしているし、上野-大宮を結ぶ新幹線リレー号など鉄道ファンなら楽しめる要素はしっかりとある


    私の中で今作品の評価がイマイチあがらないのには二点ある。

    第一に起こる殺人事件が後に起こる事件への伏線(と呼べるかもわからないが)として微妙であること
    またこれら殺人事件の動機が作品に深く関わってくるようなものでなく表面的なものであることがある


    二点目は終わり方が微妙であること。舞台が鉄道から離れてしまったのも残念だし、逮捕されなかった2人の行方も微妙

    もうちょっと全体としてつながりのある、全ての出来事が関係しあう作品にしてほしかった

  • 白石蔵王駅という着眼点はよいだろうし、
    だいたいのあらすじにしても納得はできます。
    ただ、犯人の人間性などの細かいところがなあ。
    後にいけばいくほど、最初の殺人が不可解に思えてなりません。

  • わすれたが良い方
    [2004 spring ? - asa ???]

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西村京太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×