おもしろ推理パズル Part5 (光文社文庫 ふ 1-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334712310

感想・レビュー・書評

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  • 2021年7月25日読了。推理ミステリの華、「密室トリック」について50の例題(事件)を提示する本。やさしい内容のためか、大抵のトリックは氷かテグスを使うトリックなんだろうなーと想像がついてしまう。形状記憶合金や未知の毒物、リモート制御などその時代の新テクノロジーを使った密室作人は、年月がたってみるといかにも古臭く現実離れして見えてしまうものだな、あと瞬間接着剤を使ってネジを外していないように見せかけたり、天井や床下を利用した脱出などのトリックも、「それ警察が真剣に現場検証すれば絶対わかるだろう」と思わず突っ込んでしまう。今後新しいトリックとして生まれる可能性があるのは、「結果として密室になってしまった」というトリックと言うか偶然が作用する事件、だけなのだろうな。

  • タイトルの通り密室トリックを網羅したクイズ本。
    作者のあとがきには密室は斜陽であり、このまま消えるのかと懸念されていた。密室は犯罪を構成しない訳なので魅力的であるが機械的トリックだとバレた時に直ちに真相に近づくのも一因であると思う。

  • 2014.2.25処分

    密室トリック50問。
    既存の小説をあらすじのように短くまとめたものもあれば、トリックのみ借用する形で問題が作られているものもある。
    解答に類似のトリックが出てくる作品名が紹介されていたり、あらすじが紹介されていたりするので、ネタバレが嫌いな方は受け付けないかも。
    密室のトリックだけをざっと読みたい方には面白く読めると思う。
    個人的には途中から食傷気味になってしまった感じ。

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著者プロフィール

1932年、広島県尾道生まれ。本名は宰(おさむ)。早稲田大学露文科を卒業後、病気療養のため帰郷し、国内外の推理小説を読みあさった。『宝石』や『探偵倶楽部』などの雑誌へ短編を投稿しながら、テレビドラマの台本も執筆。68年刊行の『探偵ゲーム』と72年刊行の『世界の名探偵50人』がベストセラーとなり、以降、トリック紹介本や名探偵紹介本を多数刊行する。漫画雑誌やスポーツ新聞から依頼された推理クイズ執筆が多忙となり、短編小説の発表が途絶えた。86年、初の書下ろし長編『密室の死重奏(カルテット)を刊行。一時的な休筆期間を経て別名義での創作活動を再開したが、脳梗塞を患い、2008年に断筆した。

「2019年 『改訂新版 真夜中のミステリー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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