- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334712310
感想・レビュー・書評
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2021年7月25日読了。推理ミステリの華、「密室トリック」について50の例題(事件)を提示する本。やさしい内容のためか、大抵のトリックは氷かテグスを使うトリックなんだろうなーと想像がついてしまう。形状記憶合金や未知の毒物、リモート制御などその時代の新テクノロジーを使った密室作人は、年月がたってみるといかにも古臭く現実離れして見えてしまうものだな、あと瞬間接着剤を使ってネジを外していないように見せかけたり、天井や床下を利用した脱出などのトリックも、「それ警察が真剣に現場検証すれば絶対わかるだろう」と思わず突っ込んでしまう。今後新しいトリックとして生まれる可能性があるのは、「結果として密室になってしまった」というトリックと言うか偶然が作用する事件、だけなのだろうな。
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タイトルの通り密室トリックを網羅したクイズ本。
作者のあとがきには密室は斜陽であり、このまま消えるのかと懸念されていた。密室は犯罪を構成しない訳なので魅力的であるが機械的トリックだとバレた時に直ちに真相に近づくのも一因であると思う。 -
2014.2.25処分
密室トリック50問。
既存の小説をあらすじのように短くまとめたものもあれば、トリックのみ借用する形で問題が作られているものもある。
解答に類似のトリックが出てくる作品名が紹介されていたり、あらすじが紹介されていたりするので、ネタバレが嫌いな方は受け付けないかも。
密室のトリックだけをざっと読みたい方には面白く読めると思う。
個人的には途中から食傷気味になってしまった感じ。