寝台特急北斗星殺人事件 (光文社文庫 に 1-40)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334713706

感想・レビュー・書評

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  • 下調べをしっかりした上で書かれているので、現実味がありました。

  • 0.50

  • 鉄道の好きな人はじっくり読み込むのだろうが、
    私はそこまで鉄オタというわけでもないので、流し読み。

    複雑な人間関係や心理描写がないので、
    読みやすいとうか、流しやすいというか。

    たまたま実家の本棚にあったので読んだが、
    買ったり借りたりするほど、好みではない。

  • (宗美智子)

  • 読始:2008,3,3
    読了:2008,3,4

      「これで、すべての準備が完了した」
       と、男が言った。
       三月三日、ひな祭りの日だった。

     わずか三行のプロローグで始まる。これが物語のキーを暗示している。
     
     僕がこの本を気にいる一つには鉄道情報が多く(細かく)のってることが挙げられる。
     乗り物に乗るときはそれが電車であれ、飛行機であれ、出発地と出発時間、目的地と到着時間、運行状況(遅れがないかなど)がほぼ確実に明記される。これによって作中に時刻は何度も登場し、それがアリバイになると同時に読者自信がその証人となってしまうところに面白さがある。

     今作では、p.30-31の北斗星5号(JR東日本),1号(JR北海道)の二つの編成図やp.37の時刻表などはそれだけを見てるだけでも楽しい。編成図では「オロハネ」(4号車)が一人用A寝台個室(ロイヤル)であるなど専門用語も登場してるのがまたうれしいw



    (以下、解説とかぶるけれど、同じように感じたから許してほしい。)


     また津軽海峡線のトンネルは一度通ってみたくなる。
    「トンネル自体は七十七センチの厚さの鉄筋コンクリートで作られており、トンネル内で爆発したとしても海水が入ってくることはない…」
    「青函トンネルの長さは五十三・八五キロ。列車は時速百キロで、トンネル内を走ることになっているから、通過時間は約三十分である。…」
    といった具合に精しく描写されているところも面白い。

     登場する鉄道会社がJR東日本とJR北海道があるが、この違いを具体的に描いているのも面白い

     まずJR東日本については
    「JRになった旅客会社は六社の中では最大で資本金二千億円、社員八万三千人、営業?数七百六十五キロです」
     一方JR北海道については 
    「資本金九十億円、社員一万三千人、営業キロ数三千百七十七キロです。それに北海道は赤字で廃線になるローカル線の一番多いところで営業が苦しいはずです」




     こーいった具体的情報がたまらない。それも私自信が鉄道が好きだからであろうか?そうでもない人でもやはり面白いと感じるのだろうか

     この作品を夜、家のベッドで読むのではなく、北斗星に乗り札幌までの16時間の旅を楽しみながら読んでみたいと思った(北斗星に乗りたいだけかもしれないけどwww)

  • 1996.4.10 初版16刷 533
    「北斗星5号」を爆破する。一億円用意せよ。―JR東日本は苦悩の末、金を支払い、列車運行を決断した。ところが、直後、列車が爆発、女優の浜野カオリが死亡した。第二の爆破をおそれた十津川警部は、必死の対抗策を講じるが……。札幌へ向け、闇夜をひた走るこの豪華特急はなぜ狙われたのか?十津川は元部下の私立探偵橋本と連繋し、JR最大の危機に挑んだ!

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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