夜は千の鈴を鳴らす (光文社文庫 し 5-16)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334714536

感想・レビュー・書評

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  • 時刻表トリック?
    しかし予告されていたのにあっさりひっかかるかね。

  • 鉄道を舞台にした吉敷モノ。
    相変わらず時刻表がメインではない鉄道ミステリなので入りやすい。
    「死体を轢断した理由」については、早い段階で見当がつくものの、そこから広がる推理の網は面白かった。
    ただ、どっかで読んだことあると思ったら、どうも他の作品に似たようなものがあるらしい。
    現代の殺人(?)事件については、ちょっと納得いかないところもあるけど、全体としてはまあまあでしょうか。
    「夜は千の鈴を鳴らす」ってタイトルがかっこいいよね。

  • 吉敷シリーズ。前半で犯人の意図や行動は大体想像できたものの、最後に仕掛けられた作者による「騙し」は良かった。勝浦の「ホテル浦島」が出てきてビックリ。知ってるところが出てくると嬉しい(笑)

  • 吉敷シリーズ。かなり後半まで予想通りに展開しちゃうので、ちょっと残念。でもこれは吉敷刑事がメソメソするところがないのはよし(笑)

  • 吉敷刑事シリーズ。
    いくつもの関連会社を束ねるやり手の女社長が寝台列車の中で死んでいた事件。密室の中で死んでいたにもかかわらず、吉敷は事件であると疑いを持って捜査。
    内容としては列車時刻表を使ったアリバイ。東京オリンピックの年に起こった事件との因縁。
    折しも今年は東京オリンピックが開催されるはずの年でした。加えて出てきた女社長の故郷を知っていたリして、何か感慨深いものがありました。
    当時と違って今その地が開拓されたかというと、ほとんど変わっていない風景だとは思いますが、作者は何かで知ったのか誰か訪れたのか、想像すると楽しかったです。

  • メインの事件がいつの間にかサブに回る構成でそれも現代の事件が24年前の事件に繋がる事になり、24年前の事件無くしては現代の事件が成立たなかったという凝ったプロットになっている。
    そして作者が今回選んだモチーフは「オリンピック」。
    この世界の祭りに新幹線開通を絡ませ、高度経済成長の荒波に人生を翻弄される姿を描きたかったのか。
    そしてやはり本作でも東京という「都市」に憧れ、殺人を犯してしまうという島田荘司氏の追い続ける都市の魔力というものが暗示されている。
    派手さはないが、やはりこのシリーズも読み逃せない。

  • ノベルス版の著者の言葉をみるかぎり自信作であるらしい。
    が、トリックの使い回しは頂けない。そもそも他人のトリックだし、さらにこの本の後に出版される氏の本でも同じ使い方をしている。
    おそらくアレ系の仕掛けを指して自信作だと言っているのだろうが、抜群に効いているとは言い難い。
    タイトルは叙情的でイカしてるのになぁ…

  • 復讐、そして時刻表トリック。密室殺人。
    推理小説の定番である。
    吉敷刑事の執念が、殺された鬼島政子の過去を突き止める。
    そして、秘書である草間宏司のつながりを発見する。

    鬼島政子のイメージが際立つ。
    画家が、絡むが、唐突で、蛇足の感があり。
    まぁ。話しかけるには、ナンパでは、しまらないからかな。

    動機を組み立てるのが、推理小説の要。
    復讐というのは、わかりやすい動機だ。
    そして、嫉妬、憎悪も。
    動機が希薄になれば、推理小説が成り立たなくなる。
    それにしても、最初から犯人がわかっていると
    つじつま合わせ を眺めているだけとなる。

  • 吉敷竹史シリーズ

    新装版 2007年3月25日初読

  • 時間があれば。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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