本格推理 6 (光文社文庫 あ 2-17 文庫の雑誌)

制作 : 鮎川 哲也 
  • 光文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334720551

感想・レビュー・書評

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  • とうとうシリーズのどん底を見た。
    今回は全く印象に残らなかった。小説である以上、物語を読んだ時の何かが心に残っていいものだが、それが無かった。13編もあって1編もそういったものがないというのも困り物。
    最も全く記憶に残らないものがあったわけではない。「不思議と出会った夏」、「うちのかみさんの言うことには2」とかトリックが印象に残ったものもある。
    しかし今回各作品に共通するのが推理クイズの域を脱していないこと。自分の創造したトリックに酔って、どうだ、すごいだろと云わんばかりである。似たような設定、似たような展開の連続で辟易した。だいたい吹雪の山荘がそうそうあるものではない。
    あと鼻につくのが、シリーズ探偵とも云うべき人物を立てている事。正にミステリ作家になれるもんだと高をくくっているような横暴ぶりである。上にも書いた「うちのかみさんの言うことには2」なんて「1」が掲載されていないにもかかわらず「2」と題している辺り、片腹痛い。
    また自分の創出した探偵をアナグラムで紹介した作品が2編ぐらいあったが、マスターベーション以外何物でもない。
    鮎川哲也氏はこんな勘違いどもを排除すべきである。もはやこれは一般に売るべき本ではなくコミケで売る同人誌に過ぎないのではないか。

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/2070763.html)
    (収録作品)早春賦(天城一)/午前零時の失踪(鮎坂雨京)/不思議と出会った夏(依早生加津朗)/雪かきパズル(唄川昼仁)/犬爺さんの事件(霧承豊)/青い城の密室(小波涼)/時間蒐集家(佐藤篤史)/よりによってこんな時に(紫苑明日香)/閉ざされた山荘にて(紫希岬真緒)/殺しのからくり(中野隆夫)/サンタクロースの密室(羽月嵩)/うちのカミさんの言うことには2(行多未帆子)/やさしい共犯(吉野桜子)

  • obtnd

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