あやかし砂絵 (光文社文庫 つ 4-20 光文社時代小説文庫 なめくじ長屋捕物さわぎ)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334722616

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  • 「なめくじ長屋捕物さわぎ」シリーズの一冊で、角川文庫では第四弾にあたる作品です。

    第五話「人食い屏風」は、二人の絵師が、自分のえがいた屏風絵の虎に食い殺されてしまったという事件がなめくじ長屋のセンセーのもとに持ち込まれます。著者自身が本シリーズについて語っていることばによるならば、この巻は「犯人の真理に興味がうつって」いた時期の作品ということになりますが、この話は絵師の芸術にかける執念が軸になっており、そうした印象がもっとも強く感じられます。

    第一話「張形心中」や第三話「不動の滝」などは、前巻『からくり砂絵』とおなじく、やや江戸の文化や風俗に焦点があてられている雰囲気をもつ話です。

  • 天才です。

  • シリーズ第七弾

  • おなじみ、なめくじ長屋の面々が事件を解決したり、情事中の家の軒下に忍んでみたり。

    「あやかし砂絵」は、意図しているのかわからないが、少し大人向けなストーリーが多い。江戸の風俗がよく描かれており、トリッキーなミステリではないが、江戸の雰囲気にどっぷり漬かれて面白い。

  • なめくじ長屋シリーズその四

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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