あやかし砂絵 (光文社文庫 つ 4-20 光文社時代小説文庫 なめくじ長屋捕物さわぎ)
- 光文社 (1996年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334722616
感想・レビュー・書評
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「なめくじ長屋捕物さわぎ」シリーズの一冊で、角川文庫では第四弾にあたる作品です。
第五話「人食い屏風」は、二人の絵師が、自分のえがいた屏風絵の虎に食い殺されてしまったという事件がなめくじ長屋のセンセーのもとに持ち込まれます。著者自身が本シリーズについて語っていることばによるならば、この巻は「犯人の真理に興味がうつって」いた時期の作品ということになりますが、この話は絵師の芸術にかける執念が軸になっており、そうした印象がもっとも強く感じられます。
第一話「張形心中」や第三話「不動の滝」などは、前巻『からくり砂絵』とおなじく、やや江戸の文化や風俗に焦点があてられている雰囲気をもつ話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天才です。
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シリーズ第七弾
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おなじみ、なめくじ長屋の面々が事件を解決したり、情事中の家の軒下に忍んでみたり。
「あやかし砂絵」は、意図しているのかわからないが、少し大人向けなストーリーが多い。江戸の風俗がよく描かれており、トリッキーなミステリではないが、江戸の雰囲気にどっぷり漬かれて面白い。 -
なめくじ長屋シリーズその四