表紙に騙されました。
大きく西村京太郎と表示していて,その9分の1くらいの大きさで「他」となっている。
たしかに目次を見れば
普通列車の死 夏樹静子
四十分間の女 都筑道夫
浴槽 大坪砂男
鉄道公安官 島田一男
死の席 多岐川恭
鉄道連絡船殺人事件 小林久三
3番線ホームの少女 畑山博
ATC作動せず 西村京太郎
というので分かったはずだった。
夏樹静子は,こういった多(他)作者短編集(anthology of short stories by different authors)で何度か読んでいて,親しんで来たが,他の作者のは初めて読む方もあり,とても楽しめた。鉄道に絞って読めば,いろんな作者の推理小説が,いかに競作状態にあるかが理解しながら楽しめることが分かった。