ぷろふいる傑作選 (光文社文庫 み 19-1 幻の探偵雑誌 1)

著者 :
制作 : ミステリー文学資料館 
  • 光文社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334729745

感想・レビュー・書評

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  • 古き良き時代を感じさせられるミステリアンソロジー。とにかく時代が古いのでとっつきにくい印象があったり、やたら漢字が多かったり(苦笑)、今では通用しないだろうというトリックがあったりもするのですが。そんなのは慣れれば気になりません。いつの時代もやはりミステリは素晴らしい。
    お気に入りは小栗虫太郎「絶景万国博覧会」。壮大な絵面に圧倒されてしまいました。この情景は思い浮かべるだけで鳥肌ものです。
    海野十三「不思議なる空間断層」も面白かった一品。理系が苦手なのでちょっとぐるぐるしそうになりましたが。うわああ、そういうことかあ。なんか凄い。

  • 聞いたことはあっても読んだことのない作家さんの作品が収録されている、という感じでしょうか。ここからその作家さんの他の作品に広げることもでき、作者の紹介や作品リストもあるので入門として資料として大変お得です。

  • (収録作品)両面競牡丹(酒井嘉七)/蛇男(角田喜久雄)/絶景万博博覧会(小栗虫太郎)/血液型殺人事件(甲賀三郎)/花束の虫(大阪圭吉)/鉄も銅も鉛もない国(西嶋亮)/陳情書(西尾正)/狂燥曲殺人事件(蒼井雄)/不思議なる空間断層(海野十三)/木魂(夢野久作)/就眠儀式(木々高太郎)

  • obtnd

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著者プロフィール

1893年、滋賀県生まれ。本名・春田能為。1918年、東京帝大工学部化学科を卒業後、農商務省臨時窒素研究所技手となる。23年に雑誌『新趣味』の懸賞応募作「真珠塔の秘密」でデビューを果たし、以降、「琥珀のパイプ」(24)や「ニッケルの文鎮」(26)など理化学トリックを使った作品を数多く発表する。28年に窒素研究所技師を退任して専業作家となり、様々な分野へ創作活動の幅を広げていき、32年に新潮社の「新作探偵小説全集」へ書下ろした長編『姿なき怪盗』は代表作となった。33年から35年まで文藝家協会理事を、42年から44年にかけて日本文学報国会事務局総務部長を務める。44年10月から日本少国民文化協会事務局長に就任。1945年、公務で訪れた九州からの帰都途中、急性肺炎のため岡山県内の病院で死去。

「2020年 『甲賀三郎探偵小説選 Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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