朱漆の壁に血がしたたる (光文社文庫 つ 4-30)

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334732653

感想・レビュー・書評

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  • 物部太郎シリーズ

  • ムネオさんを「古いタイプの政治家」って言いますけど、この推理小説も古いタイプかもしれません。でも、それを感じさせないのは都筑道夫さんの才能かもしれない。なかなか軽妙でありながら知的な内容であったりします。
    都筑さんの作品はかなり昔に読んだ経験があるだけで、この作品も15年ぶりくらいに読んだのかもしれないです。かつて変な外人探偵のシリーズもの「キリンオン・スレイ」を好んで読みましたが、さすがに最近は作品を読んだ事がなかったです。これは熊本空港の本屋で見つけた1冊です。
    ちなみに、朱漆の壁って言うと誰か他の作家も書かれていたかもしれないけど、石川県の能登の方に真っ赤に中が塗られた土蔵があるとか聞きました。今回もそれに近い内容です。横溝正史の世界に近いと言えなくもない。推理部分よりも前半のキャラクター描写の方が面白いです。
    2002.3.11

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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