- Amazon.co.jp ・本 (625ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334736743
感想・レビュー・書評
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■ 13164.
<読破期間>
2013/12/3~ -
遊園地いいね。
私もいったままになりたい遊園地があった。
幾つになっても、まだ、足りない、 -
異形コレクション2冊目。
どんなに楽しいことでも、終わりがなければ怖い。きらびやかな魔性の雰囲気は、食虫植物のように捕らえた人を離さない。
遊園地に潜む影を教えられたお話たちでした -
シリーズ第29弾。テーマは「遊園地」。何となく既読感があると思ったら、「異形コレクション綺賓館」でカーニバルをテーマにしていたものがあったからか(その辺りは監修者の前口上でも言及されている)。
遊園地というものに長らく縁がないものだから、個人的には今一つ魅力に欠けるテーマにも感じられてしまった。1作くらい友成純一の「地獄の遊園地」並みの破壊力を持つ作品を期待したのだが……さて。
◎オススメ5作品
・「使者」皆川博子……「マルドロールの歌」以前読んだけど、これを機にもう一回探してみようか。
・「在子(ねねこ)」木原浩勝……昔懐かしい(見たことないけど)見世物小屋での風景。在子の存在は切ない。
・「迷楼鏡」立原透耶……絶対の権力と女の怨念が造り上げた巨大なる狂気と痴態の遊戯施設。「凄み」の一言。
・「東山殿御庭」朝松健……やはりこの著者の作品をあげてしまう。足利将軍とこの遊び道具を結び付けるとは。
・「運命島」奥田哲也……遊園地の代名詞ともいえるあの場所を扱った?1作。噂によればかなりのミステリースポットでもあるそうで。
(以上、収録順) -
異形コレクション第29巻。テーマはタイトルどおり「遊園地」。個人的には非常に好みのテーマ。編集序文でヒチコック映画「見知らぬ乗客」にも触れられていてにやりとしたり(「遊園地」と聞いて真っ先に思い出したのがこれ)。これを読むと間違いなく遊園地に行きたくなること請け合い。
やはり最注目は朱川湊人「よい子のくに」。恐怖だけではなく、ほんのりと切なさが残る読後感が見事。ますますお気に入りに。
そして「遊園地」といえばこの人、「あやしい遊園地」の江坂遊さん。「遊のビックリハウス」はなんと豪華三本立て! これぞ江坂さん!というテイストばりばりの作品がみっつも読める。これは必読。 -
好きですよ、怖いの。