- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334737412
感想・レビュー・書評
-
下巻は時代背景などの話もあり少し時間がかかってしまった。
だが、知らない間にページが進み時間が随分経っているという感覚だった。
落ち着いた良い時間を過ごすことができた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お父さんが一番好きでした
-
宮本輝の小説を読むと、いつも「人生」ってことを考えさせられる。そして、「豊かに生きる」ってことに憧れさせられる。言わずもがなだけれど、ここでいう「豊か」というのは、物質的な豊かさをさすのではない。
現在、38歳。
自分の人生の長さを知ることはできないけれど、日本人の平均的な寿命から考えれば、人生の折り返し地点あたりにいるのかなぁと思う。歩いてきた道を振り返ってみれば、世のため人のために何ができたかと言う軸から考えると誇れるものはないけれど、自分が自分に向けて言うのであれば、「なかなか良い人生を送っているね」と言える。幸せだなとも思う。
でももっとこの先に何かあるんじゃないか、
「豊かさ」や「幸せ」の定義をもっと拡げられるんじゃないか、
そんなことをたくさん考えさせられる。
宮本輝の小説は大好きです。 -
阪神大震災キッカケの物語。 人生はどう変わるの分からない...何かを無くして何かを得られたと思った時、また何かを守るとなると、強く生き幸せを得られるのか…。豊かに生きることは物質的なものではない事を、この本を読んで思う。 戦争時代背景、結婚離婚、家庭問題など多岐にわたる事を考えさせられた良本。 この本を読むと、「豊かさ」や「幸せ」の定義をもっと拡げられるんじゃないかと考えさせられる。 そして、家族環境って人格を形成する上で、大きな影響を与えるものであろうと強く思う。いや本当に良い本を久しぶりに読んだ。
-
大震災、不倫-離婚など大物のラインに加え、時代的な恋と家同志の結婚など大柄な話題を進めつつ、震災孤児を預かったり、お屋敷を受け継いだり、伏線としてはこれまたしっかりとしたラインを組み合わせて進む物語。物語を通じて、時代背景から大震災時に発揮される国家観、教育観、男女の仲や若者の将来や家族のあり方など多方面に渡るテーマを丁寧に語らせている。中でも希美子の父の考え方がおおらかかつしっかりとしていて共感が持てる。こうやるには財政面や社会的な立場もあるとは思うが。
また忘れてはならないのが、森のあり方や描写である。様々な樹木や植物に加え、森のあり方について羨ましい環境が描写されている。 -
後半色々明らかになってくると面白い。
PC黎明期の空気感も新鮮 -
宮本輝の作品は久々。いつも裏切らない。阪神大震災をきっかけとして人生が大きく変わる主人公。形は変われどこんなドラマは、いくつもあったんだろうな。
-
山暮らしに憧れさせられる。
私には無理と知ってはいても。。
上の方が好き。
下は 典弥ばっかり。
息子2人の描写がも少し欲しかったなー。
料亭の夫婦の、落ち目も知りたかった。