妖女 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (582ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738068

感想・レビュー・書評

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  •  妖女をテーマにしたホラー短編集、一部読みずらさを感じた作品があった。同時に真梨幸子『えんじ色心中』を読んでいたが、この作家の文章のうまさが際立っていたからなのかもしれない。これはこれなりに気軽に読めてよし。

  • 冲方丁が書いてるだとぅ。それは読まねば

    うーん。衝撃的。
    ホラーには2方向ある。厭、か不思議、のどちらか。
    この本は厭方向でしかも不快な話が盛りだくさんというか・・。これもホラーの形なんだと思うのだけど、気が滅入るばかりで感想が浮かばない現状を鑑みるに俺の趣味ではない。

    肝心の冲方丁に関してはオカマ怖い話。髪が伸びる〇〇はアイディア勝ちだと思った。

  • 「妖女」というテーマは、数々の過去作品とかぶるところがあるのでは?と思っていたら、巻頭に既刊収録作からの―今回のテーマに沿うような―引用が掲載されていた。それも一巻から一作ずつ……殊ほど左様に「妖女」というテーマは「異形」に馴染み深いものらしい。

    個人的に印象に残った5作品
    ・「まあこ」冲方丁……モチーフこそ珍しくないがとにかく凄まじい一品。最も強烈な印象が残った。髪を切りに行った帰りの電車内で読んだこともあるのだろうか。
    ・「時の通い路」速瀬れい……妖しくも温かいゴースト・ストーリー
    ・「木曾の褥」朝松健……異形コレクションでの楽しみの1つはこのシリーズを読めること。
    ・「二流」菊地秀行……男どころか女すらも破滅させる典型的「妖女」。最後にくすり、と笑わせてくれる。
    ・「墨円」加門七海……この妖怪も「妖女」であった。しかし本当の妖女はそれとは別の人間だったのか。
    一般公募の作品は……いや、これも巧い作品なんだろう。

  • 「妖女」ってテーマ、実に曖昧なんだよなあ。と思っていたとおり、かなり多彩な趣向が見えている一冊。
    お気に入りは冲方丁「まあこ」。「怖い」といえばこれが一番怖かった。一見無邪気そうな「まあこ」という名前、そこに隠された真の意味には絶句。まさしく「呪い」。
    大石圭「拾った女」もすごいな。もうこの人は、なんでこんなに嫌な文章が書けるんだろう、って思っちゃう。気持ち悪いし不快感も感じさせられるのだけれど、不愉快じゃない。この人の才能こそが「異形」かも。

  • 058.初、並、カバスレ、帯なし。
    2009.10/30.白子BF。

  • うーん。微妙。幼女だったら面白かったのかもしれないが(爆)

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著者プロフィール

鳥取大学大学院 医学系研究科

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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