パートタイム・パートナー (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738150

作品紹介・あらすじ

「話し相手が欲しいとき、ひとりぼっちでいたくない、あなたに。パートタイム・パートナーは、お望みのときに、ビッグスマイルをお届けします」就職しても長続きしない進藤晶生。女の子の相手をするのだけは得意技。先輩に勧められ、デート屋を開業してはみたものの…。年齢にかかわりなく揺れ動く女性心理を、巧みなストーリーの中に鮮やかに描き出す一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 就職してもなかなか仕事が長続きしない主人公・進藤晶生が「パートタイム・パートナー」という事業を始める。という物語。

    「デート屋」と呼ばれるその仕事は、女性の心に寄り添い、女性の気持ちを満たす。というもので、家庭に育児に仕事にと、常に不満が一杯の女性たちの心を和ませていく。という感じなのだけど、うん、まぁ、一言でいうと「胡散臭い」かな。

    でも、この「パートタイム・パートナー」にデートを依頼をしてしまう女性の気持ちは分からなくもないかなー。という感じ。

    最後の『12月のクリスマス』の話は良かったです。

  • こういうのやってみたいし利用してみたい笑

    赤の他人だからこそ言えることがあるよなと思う。
    みんなどれほど普段気を張って生きているかを再確認した。
    恋人でもなく友達でもなく、あくまでも有限の関係である他人って、疑心が溶ければ誰よりも気楽だなと感じました。。

  • H30/9/15

  • 平さんの作品にしてはハマらなかった。
    主人公がイイ奴だけど、うすっぺらい。

  • パートタイムパートナーというデート屋。女の子が言うならなんでも信じてあげたくなって、何度も騙されて。それでも女性が憎めなくって本当にバカだなあと。それでも自分の仕事はここにある、儲かってなくたって続けたい、と思える信念があるのは素敵だなあと感じた。その信念が女性、というところにはふざけているのかっと思われてしまうかもしれないが。自分がこの道なら続けたいとら思えるもの、見つけたいと思った。

  • 軽い感じで読みやすいお話でした。
    ただ、私自身はお金払ってまでデート屋の彼とデートしたいかっていうと、どうかなあ。。
    あんまり肯定ばっかりされて「キミにもいいところはあるよ。」って言われても私だったらちょっと馬鹿にされてるように感じちゃうかも。

    一人では行きづらいけど行ってみたい場所で、でも誰も付き合ってくれる人がいない場所(すぐには具体的に出てこないけど)があるときには、頼みたいかな?

    あとは愚痴の聞き役にはいいかもね。

  • パートタイムでお相手を務める晶生が主人公の10個のお話。

    個人的に今一つ晶生に共感できず。

  • 二時間一万円、一時間延長ごとに追加で五千円+交通費・各種施設利用料・飲食代金はお客持ち。健全なボーイフレンド。通称 デート屋、正式名称 パートタイム・パートナー。28歳の昌生はどの会社に入っても続かず、ただ女性の扱いだけが得意。そんな彼の現在の職業がデート屋である。

    一条ゆかりさんの「正しい恋愛のススメ」のパクリっぽい設定。あれは高校生だったが。

    好きな人が相手でもなく、初対面の相手にお金を払ってデートするなんて虚しくなるだけの気がする。個人的にはそれなら気心の知れたお友達とランチする方がよほど救われる。

    しかもこの昌生が薄っぺらくて、結局クライアントに向かい合っている気もしない。後半は徐々に変化していく部分もあるが…

  • ムー。

  • これもまた、共感しづらい主人公であった。
    たぶん、世間並みの評価だと進藤晶生はどうしようもない奴ということになるだろう。どうして米屋の仕事を本業にしないのか。そっちのほうがよほど実のある仕事ではないか、と。
    でも晶生は自分がやりたいと思ったことをやり続ける。たとえそれが世間的にみてナンセンスだったりバカバカしかったりするようなことでも、あるいは自分の身が危険に晒されたとしても、それでも「いいこと」を見つけることができるのだ。
    晶生に会ってみたいか、一日デートしてみたいか、と自問してみると、ちょっと躊躇する。言葉だけでいい気持ちになることはできるけど、たぶんそのあとで倍以上の虚しさに襲われるだろうから。
    それでもいい、と思ってしまう時があるだろうことは容易に想像がつく。一時の慰め、やすらぎ。それを提供することを仕事にしようという晶生がだんだん好きになる。前途はまったく洋々としていないのに、ラストはちょっと微笑んでしまう。

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