東京少年 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739522

感想・レビュー・書評

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  • 長野まゆみ1冊目
    友達が言及していたので古本屋で買ってみた

    主要登場人物7名は多く感じてついていけない部分があった、黒百合、黒蝶椿などの植物の描写が綺麗だったなー、ボーイズラブ(に限らず恋愛)を匂わせる作品であれば対象人物の肌や瞳や温度の描写がたくさんあるものが好きかも

  • 長編。
    相変わらず何も知らない主人公と教えない男性陣、自由で我が儘な主人公より年上の女性。
    よくあるパターン。

    常緑ときわの文通相手のkatoriは誰でもなかったのかな。母親の紫すみれでは無さそうだけど。気性的に。

    新刊案内、文庫裏の紹介に謎が解き明かされーってあるけど、解き明かされーてない。

  • 長野さんの作品はほんとうに、人間関係が入り混じっているなあ…と。笑
    父母叔父兄従兄弟…色々いれてきますよね。

    今回は14歳の少年常緑(ときわ)が周りの大人に振り回される理不尽さや子供故の無力さが感じられる。
    常緑にとって家族の真実について知る一連の事件はまさに怒涛で非日常であった。しかし全てを知り決着をつけた頃には、かつてと同じ、しかし確かに違う、新しい日常に戻っていく。このことの積み重ねだと思う。

    黒椿が書きたかったのかな、とも。

    再読。
    以前よりも人物関係がすっと理解できたのは長野まゆみ作品にを何冊も読み慣れたお陰なのか、自分の読解力が上がったのか…。笑
    余裕ができたことで気づきましたが、玄藤と光のことは明らかにされていない…ですよね?

    ロクの母親探しの過程で明かされていく、父、叔父そして彼等の"友人"との関係…。親世代に振り回されているけれど、ロクはみんなからしっかり愛されている。

  • 黒椿というなんとも隠微な雰囲気のする花を発端に家族の秘密が徐々に明らかになってゆく物語。
    会話文の中の「じゃ」を「ぢゃ」と書く文体に、昔の長野さんの作品を読んでる身としては懐かしい気分に戻りました。
    内容は登場人物が多い割には余り話が膨らまずに終わってしまっている部分が多く、常緑の父の朔郎と玄菊の関係が多分この話のメインになってゆくのだと思うんだけど、布石となるような描写があるというよりも、会話によって種明かしがされてしまうのが少々残念な感じがした。
    もっと切ない描写もできたはずなのにと物足りない気分が残った。
    玄菊(菊)と朔郎(サクラオという愛称=桜)って男と女というメタファー…なのかな?

  • 東京の中の少し古いモノと少し新しいモノが相まって、独特の「東京」になっていることが。物語に良いスパイス。

  • 表紙が可愛らしかったのと、著者の名前を聞いたことがあったので。
    私の好みではなかったです。作品によって結構雰囲気の違う作家さんだと聞いたことがあったんだけど他読むと変わるだろうか。

  • 出た時にすぐ買ったはず…。 
    3年以上放置の末、ようやく読み始めました。
    :::::2009/1/6 読破::::: 
    ほぼ、1日で読んだようなもの。 
    主人公の少年以外の、男の大人たちがnotノンケでした。 
    お母さんに会ったことのない子供が、お母さんに会う…話もある。 
    あと、真っ黒な椿を求めて(主人公含む)男たちが、たった一人の女に翻弄される話でもある…? 
    最後にはスキッとします。

  • 珈琲を、蜂蜜と泡立てミルクで飲みたくなる
    やっぱり食べ物がおいしそうでお腹がすきます笑

  • 玄藤が光を好きなのも、玄菊が朔朗が好きなのも分かったのに、katoriが誰か分からないなんて、読解力無さ過ぎ・・・。

  • 人物の名前が難しい。。振り仮名がないと読めません。

    ちょっと複雑な生い立ちをもった男の子と黒椿を巡るお話。
    最初はよくわかんないけど、読みすすめていくうちにだんだんと分かってきます。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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