現実入門: ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫 ほ 5-1)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745486

感想・レビュー・書評

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  • いろんな体験もだが、同時に、サクマさんとのことも進んでいくのが楽しかった。

  • サクサク読めて、くすっと笑える。
    寝ているお婆さん、揺すって起こしていいか迷うよね笑

  • 穂村さんのエッセイを初めて読んだ時、エッセイってこんなにも面白いのか!っていう衝撃を受けて...クスッと笑えてリアルで、自分もその場に一緒にいるみたいな感覚になって、癖になる。止まらなくて一気読みしちゃう。

  • ゲラゲラ笑いながら読んでる。ほむほむ大好き

  • 穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸等とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイスト、絵本の翻訳家等としても活動している。
    私は50代の会社員で、近年短歌に興味を持ち始め、これまで俵万智、穂村弘、東直子、枡野浩一、木下龍也、岡野大嗣、九螺ささら等の歌集や短歌入門書、また、いくつかの現代短歌のアンソロジーを読み、1年ほど前から新聞短歌に投稿しており、穂村氏にも数首選んでいただいている。
    また、穂村氏の作品では、歌集のほか、入門書の『はじめての短歌』、『短歌という爆弾』、エッセイ集の『鳥肌が』(講談社エッセイ賞受賞)、『蚊がいる』、対談集の『あの人と短歌』等をこれまでに読み、NHK短歌テキスト(月刊)の連載「あの人と短歌」も毎月読んでいる。
    本書は、光文社の連載をまとめて2005年に出版され、2009年に文庫化された。
    内容は、当時42歳の穂村氏が、それまでに経験したことがない事柄・イベント(穂村氏は、自分の「人生の経験値」が極めて低いと言っている)をひとつひとつ体験して、それについてエッセイ化したもの。尚、その事柄・イベントとは、献血、占い、はとバスツアー、アカスリ、モデルルーム、ブライダルフェスタ、大相撲、競馬、一日お父さん体験、部屋探し、合コンのようなものである。(只、私も献血、占い、大相撲、競馬等は経験がなく、大人の多くがこれらを経験しているとは思えないのだが。。。)
    本エッセイ集は、穂村氏の目の付け所のユニークさと文章の洒脱さが存分に発揮されており、実に面白いのだが、氏の短歌にも興味を持っている私にとって気になるのは、本エッセイ(及び、これまでに読んだ複数のエッセイ)に滲み出ている、氏の保守的・慎重・臆病な性格や行動パターンが、氏の作る斬新的な(より的確に表現すれば「ぶっ飛んだ」)短歌にどのように影響を与えているのかである。
    そして、思い出されたのは、最近読んだ氏の文章の中に、「滝が上から下に落ちる」というような当たり前の真理に魅力はなく、そこにどのような風穴を開けるのか、そこに短歌の存在意義がある、というようなことが書かれていたことである(テキストが手元にないので、正確な表現ではないが)。つまりは、穂村氏の短歌もエッセイも、そのベースには、普通の大人が素通りしてしまう「当たり前」への自然な疑問があり、それに対する抵抗が創造の原動力になっているということが、感じ取れるのである。
    本書は、単独でも十分に楽しめるが、歌人・穂村弘がどのような視点、感覚で歌を作っているのかを想像するのにも役立つエッセイ集である。
    (2022年10月了)

  • 現実入門という妄想エッセイ?それとも現実?
    この境界線の曖昧さが可笑しくて痛くて、たまに切なくて、読んでいてとても楽しい時間を過ごせた。献血にモデルルーム見学、占い、合コン、一日お父さんなどなど。極端に経験値が低いほむらさんが少しずつ現実に触れていく。少しの変化の積み重ねが最後には大きな現実の変化に繋がって。
    あとがきが素敵でした。
    どこのページを開いても読んでいる自分の顔はきっと少し優しくなっている気がします。

  • 著者が野球観戦、バスツアーなど今までの人生で関わりのなかった様々なことに挑戦する本。私にとってなんてことないことにも、とてつもないことに挑んでいるように描かれていて、「そんな難しいことではないような…?」とちょっと上から目線で、優越感を持ちながら読んでいた私。しかし最後に真相が明かされたとき、すべて著者の掌で踊らされていたことに気付いて、(なんて自分が愚かだったのか…)と打ちひしがれた本です。そう、この本はエッセイのようでジャンルは小説。悔しい。

  • 人は瞬間瞬間に多くのことを考えているのだ。共感もあり想像ー越えるユーモアがあり笑える。新しいことに挑戦したくなった。

  • おもしろかった

  • 途中まで読んだ。吹き出しそうになることが何度かあった。たまにはエッセイもいいかも

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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