シャーロック・ホームズに再び愛をこめて (光文社文庫 み 19-36)

著者 :
制作 : ミステリー文学資料館 
  • 光文社
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本棚登録 : 77
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748159

感想・レビュー・書評

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  • 一作目ほど面白いとは思えなかった、シャーロック・ホームズのパロディもの。
    パロディとパスティーシュの違いはあとがきで解説されてます。

    まあ、各作家色がよく出ているといえば出ているのではないかなーかなー。

  • 前回のはまだパスティーシュ寄りで、ホームズも結構出てきましたが、今回はパロといった感じで、そもそもホームズ自身は出てこないって話が多い。
    モチーフくらいの扱いが多いかな。

    一応ホームズが登場する『名探偵誕生』、『禿頭組合』
    ホームズは出てこないで事件を模したものが出てくる『亀腹同盟』
    このあたりは面白かったです。

    ただやはりパロディ色が強いので、正統派のホームズを求めてる方には楽しめない話ばかりだと思います。

  • 面白かった。1作目は未読だが、ホームズのパロディ・パスティーユ集ということで大変楽しめた。個人的には、パスティーユの方が好みではある。1作目も読んでみよう。

    ☆お気に入り☆
    ・赤川次郎 絶筆
    ・松尾由美 亀腹同盟
    ・北杜男 禿頭同盟


    2013.06.05

  • 国内のホームズパスティーシュのアンソロジー第二弾10編。柴田鎌三郎の「緋色の研究」以前に書かれたとされる『名探偵誕生』と、ホームズ譚が掲載されてた「ストランド」誌が関係する『リラの香のする手紙』が(ホームズ関係ないけど)よかった。

  • 同シリーズ第二弾
    本当に愛されてますね、ホームズ。

    今回もパスティーシュ・パロディの本書は前作よりパロディよりです。
    「名探偵誕生」「兵隊の死」あたりは好み。ジバコと絡めた北杜夫さんの「禿頭組合」は面白かったし、「シャーロック・ホームズの口寄せ」はニヤニヤしっぱなしでした。作家さんの個性が出て、色々な話が読める本書はお得ですよ。

  • 日本作家のホームズパスティーシュ、パロディのアンソロジー第2弾です。
    不景気な英国から日本に出稼ぎにきたホームズが難事件を解決する赤川先生の「絶筆」、イタコにホームズの霊を招魂させる奇想天外な「シャーロック・ホームズの口寄せ」、妊婦達が探偵になって不可解な謎に挑むユーモ溢れる「亀腹同盟」等、日本の作家ならではの趣向を凝らし、機知に富んだ作品ばかりが集められています。

  • 『絶筆』 赤川次郎
    『雪国』の冒頭部分を書き残して死んだ被害者。日本にやってきたシャーロック・ホームズの推理。

    『名探偵誕生』 柴田鎌三郎
    ホームズの友人ベインズの師であるロス博士の死。ペインズと博士の妻との関係。居酒屋にあらわれる声真似をする浮浪者の秘密。

    『蹉鉄』 鮎川哲也
    元同僚の瀬村に強請られた亀山。彼を殺害するためにアリバイ工作を行うが・・・。瀬村が買った煙草に隠された秘密。

    『シャーロック・ホームズの口寄せ』 清水義範
    シャーロック・ホームズの霊を呼び出すという番組の取材。霊媒に宿った霊の秘密。

    『亀腹同盟』 松尾由美

  • 前作に続き、これも半分はすでに各作家の単行本で読んだものだった。

    絶筆(赤川次郎)/名探偵誕生(柴田錬三郎)/蹉跌(鮎川哲也)/シャーロック・ホームズの口寄せ(清水義範)/亀腹同盟(松尾由美)/禿頭組合(北杜夫)/兵隊の死(渡辺温)/ホームズもどき(都筑道夫)/探偵ラジオ・ドラマ 赤馬旅館(小栗虫太郎)/リラの香のする手紙(妹尾アキ夫)

  • 『亀腹同盟』はホームズパロディの連続で面白かった。アレンジも良かった。
    『リラの香のする手紙』は、他の短編とは違った趣のパスティーシュで印象的。
    上下巻総合して赤髪同盟のパロディが多かった。

    MVP:なし

  • (収録作品)絶筆(赤川次郎)/名探偵誕生(柴田錬三郎)/蹉跌(鮎川哲也)/シャーロック・ホームズの口寄せ(清水義範)/亀腹同盟(松尾由美)/禿頭組合(北杜夫)/兵隊の死(渡辺温)/ホームズもどき(都筑道夫)/探偵ラジオ・ドラマ 赤馬旅館(小栗虫太郎)/リラの香のする手紙(妹尾アキ夫)

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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