江戸迷宮 (光文社文庫 い 31-35 異形コレクション 47)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334749019

感想・レビュー・書評

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  • キャラクター伝奇ものがやはり多かった。
    いつもよりはバラエティに乏しい。
    料理の説明をしっかりするのは池波イズム?

    そんな中、「江戸珍鬼草子」は短くそれでいて意外性がぶっとんでいた。さすが菊地秀行!
    「彫物師甚三郎首生娘」「異聞耳算用ー其の弐」「定信公始末」がお気に入り。

    もう少し市井の人絡みの話が読みたかった。

  • 写楽画にひかれて手にする。江戸の闇、異形なるものたちや出来ごと。18人の作家による、江戸もの書き下ろし。でも、やっぱり、一番怖いのは人間かな、と。

  • 異形コレクション。今回のテーマは「江戸」ということで、全編時代物。だけど、時代物を読みつけなくとも、ホラー好きならば読んで損なしの一冊。
    お気に入りは平谷美樹「萩供養」。怖いながらも、愛らしくしんみりしてしまう結末。ほんのりとした暖かさも感じる作品です。
    一番恐ろしく感じたのは長島槇子「雛妓」。情念の凄まじさから、そして凄絶なラストシーンのインパクトが抜群でした。

  • エログロ率が思ったより高かったが(苦笑)、たまに清涼飲料水となる話が間に入る。18人の作家が描いた江戸の闇は、もちろん好みはあるけれど、総じてねっとりと黒く、味わい深いものだった。

  • 江戸がテーマ、ということでしたが…。うーん、ホラーアンソロジーっていうには何かパンチが足りない気が。


    色んな意味で、菊池秀行さんの作品が一番面白かったです。

  • 考えてみれば伝奇小説は1つの確固たるジャンルなのだから、『異形x江戸』という組合せも悪くなろうはずもないわけで。

    個人的にはハードSFを読みつけない自分にはどうもなぁ……と思えた前冊よりも、ずっと気楽に愉しめたというのが、正直なところ。

    詳しくはこちら。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2011-02-14

  • 新刊が出たとあっちゃあ一刻も早く読まずばなるまい。ということで、異形其の四十七「江戸迷宮」読了。
    今回は異形で初の☆5つをつけさせていただきます。しかし、まったくハズレがないというのも異形では珍しいのではないだろうか。ただ、アンソロジーってのは、違う作家の違う話を読み継いでいくものだから、傑作が続くと頭の切り替えで悶絶するという弊害も…。とはいえ異形の最新刊がこのような完成度の高さだったことはストレートに嬉しい。新勢力(NOVA)が刺激になってるのかな。
    ということで、お気に入り順もつけにくいのだが、先ずは、朝松健「黒眚(しい)」と、平谷美樹「針供養」と、倉阪鬼一郎「常世舟」がスリートップ。二番手が、平山夢明「異聞耳算用ー其の弐」と、タタツシンイチ「風神」と、加門七海「ぐるりよーざ いんへるの」。三番手は、薄井ゆうじ「彫物師甚三郎生首娘」、佐々木ゆう「鉢頭摩(はちずま)」、森真沙子「定信公始末」…とまあ、同率ばかりの混沌とした結果に…。皆川博子「宿かせと刀投出す雪吹哉 ー蕪村ー」はスゴすぎたんで、特別枠ってことで逃げます。

  • この中の話がシリーズがあればいいのにってのがチラホラ。

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著者プロフィール

一九五六年、北海道生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、ラヴクラフト作品などの企画出版を手掛ける。八六年、『魔教の幻影』で小説家デビュー。オカルト・伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年は室町時代を題に取った作品を精力的に発表している。二〇〇五年、短編「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補。アンソロジストとしても高い評価を得ている。

「2023年 『一休どくろ譚・異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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