二十六人の男と一人の女 (光文社古典新訳文庫 Aコ 11-1)

  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753948

感想・レビュー・書評

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  • ジュンパ•ラヒリの『その名にちなんで』に名前の由来として登場するゴーゴリ(の『外套』)を読もうとして、ロシア文学文庫コーナーを物色していたら、その隣にあったこの本のタイトルが気になって先に読んでみた。

    プロレタリア文学の古典、ということになるんだろう。表題作の、『二十六人の男とひとりの女』は、笑えない喜劇という趣のお話。

  • 短編4つ。牧歌的というかおとぎ話のような、ゆるりとした空間に濃い人物がわさわさしてるような雰囲気だが、やはり解説を照らし合わせてみると、当時のロシアからソ連に流れ行く体制に敷かれて書かれたようで。言われなければわからないし、むしろそういうのを取っ払って読んで欲しいそうで、目論見は成功のようだ。いつの時代にも「人間らしくとは」「自分らしく生きる」というのがテーマで、もがきの1つとして文学が存在してるのだな。

  • 辛く重く何の値打ちもない人生。思いがけず美しい自然の描写にはっとする。

  • 職場でほんの一瞬言葉を交わすだけの少女を偶像化する下層労働者の男たちが、筋骨隆々の伊達男によって少女の心を奪われ激昂する、というあらすじ。伊達男との口論が激化し、少女を落として見せろと挑発した男が、俺たちの偶像の強さを試したい、とぼやく、その言葉に共感。

  • どん底の中の希望や人々の思惑、愛情、嫉妬心が浮き彫りになるエピソード。
    二十六人の~?が印象的だが、チェルカッシの終盤も、尊厳を優先する主人公が印象的。

  • 初期・中期の自伝的短篇が4篇。これまでプロレタリア文学というくくりに食わず嫌いをしてきたけれど予想外の面白さで、特に表題作(1899)には思い切り意表を突かれた。半地下の作業場で、奴隷のように休みなくパンを作り続ける26人の<俺たち>のてんやわんやな語りが斬新で、SFみすら感じる。

  • 強烈なインパクトはそのままに、読みやすい新訳で☻

    内容に関する感想は
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4003262719

  • 傑作選とのことだが、風景描写が作品の雰囲気をかなりの部分決定しているという印象を持っただけであった。

  • 表題作が特に面白かった。

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