小公女 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334754426

感想・レビュー・書評

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  • 小公子と双璧の児童小説。話のあらすじがわかっていても、わかっているからこそ楽しめる「ドンデン返し」を味わうためにとても辛い物語を読む。どんなに落ちぶれていても、また食べるものに困っても気高い精神を持ち続けることの勇気と大切さ。そんな気高い気持ちが幸運を呼び、善人を引き寄せる。しかし、探し求めていた人が実は隣に住んでいたとはご都合よすぎですね。
    この世に完全な善悪はないといえども、善人の定義は人のために行動する人、悪人は自分のために行動する人、とも考えられますね。
    ことも向けといえども大人も充分満喫できる表現力であり万人におすすめです。

  • どんなに不遇な目に遭っても他者に対する気遣いと気高さを保ち続けたセーラは本物のプリンセスだと思います。

  • 昔アニメを少しみたことがある程度の知識しかない本作。貧しくても気高さを忘れないセーラのまっすぐでしたたかな生き様が素敵。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756865

  • 心がとてもきれいになる本
    無一文になったセーラはどんな風になるんだろうと思ったが、とても気高くひがむことなく生きていく。
    ミンチン先生に「あなたは親切ではないし、ここは私の家ではない」と啖呵を切ったのが良かった。

  • 記録

  • 【名作文学を読む】

    お姫様から突然の大転落!
    裕福なクルー大尉の娘セーラは、預けられた寄宿学校でも特別待遇を受け、「プリンセス」と呼ばれていた。だが、ある日父の急逝と破産が知らされるや、すべてが取り上げられ、寒い屋根裏部屋で下働きとして暮らすことに。持ち前の聡明さと空想力、プリンセスの気位で仕打ちに耐えるが……。(説明欄より)

    バーネットの代表的児童文学、『小公女』を読了しました! セーラの面白くて、かわいくて、可哀想で、みじめで、そして強い心に、とても勇気をもらいました。セーラのように強く生きようと、そう考えさせられる1冊です。所謂シンデレラストーリー的な展開が、(セーラに言わせれば〈魔法〉の力なわけですが)ここまでじんわりと心に染みる経験を初めてしました。元来暗く度し難いラストを迎える物語ばかり読んでいて、変な話こういう話には高をくくっていた私ですが、今は純粋に感動しています……!!

    私の好きな作家さんに、嶽本野ばらさんがいますが、野ばらさんの小説に登場する「乙女」の気概というものに、私はとても憧れています。『小公女』
    でも同じように、「プリンセス」としての気概を失わず、強く我を持って生きようとするセーラが登場して、恐らく私はこれに胸を打たれたのでしょう。自分に自信を持って生きる、素晴らしいテーマだと思います。

    児童文学には実に深い教養が潜んでいました。明日からは、セーラのように強い気概で、目の前の辛苦と対峙できるような気がします。

  • 子供の頃に大好きだった話をこの年になって読んでみると感慨深い 面白かった!

  • 小学1年生の時だったか
    学校から帰ると学習机の上に
    小公女 村岡花子訳 が置いてあり
    飛び上がりそうになるほど嬉しかった

    (今さがしてもヒットしないので
    他の訳者さんにて登録)

    初めて分厚いハードカバーの本を手にして
    大人みたいですごいと思った

    読書家の母が選んでくれた
    私にとって初めてひとりで読んだ本
    年齢に応じていろんな本を薦めてくれたことに
    感謝している

    この本から私の読書が始まった


  • 凄く面白かった。翻訳されて今も残っている作品だけはある。私にとってはファンタジーみたいな話だけど作者がこの作品を書いている時代はこれが当たり前のようにあったんだろうなと想像すると私が生きている環境にここまで整備されるまでに沢山の苦労があったことを痛感した。どんなに苦しい状況でも自分はプリンセスだと妄想し、耐え抜き、奇跡を掴んだセーラの凄まじい精神力を感じる作品です。

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著者プロフィール

フランシス・イライザ・ホジソン・バーネットは、1849年イギリス・マンチェスターに生まれたが、幼い頃父を亡くし、16歳で一家とともにアメリカへ渡る。1873年、医師のスワン・バーネットと結婚、二人の男児をもうける。1886年『小公子』を発表し大ベストセラーに。1905年『小公女』、1911年『秘密の花園』を発表し、世界的な児童文学作家としての地位を不動のものにした。ニューヨーク州で余生を送り、1924年同地にて死去。

「2021年 『小公女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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