- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763350
感想・レビュー・書評
-
「疾風ガール」の続編
前回は、バンド仲間の自殺がメインだったけど、「ガール・ミーツ・ガール」は主人公がメジャーデビューするという、音楽中心のお話。
だからバンドやってる自分からすると、こっちの方が面白い。
ただし、やっぱり続編なので、読むんだったら「疾風ガール」から読まないと面白くないと思う。
さて、誉田哲也。
「武士道○○ティーン」の香織と早苗のやり取りがとてもテンポ良く笑ってしまうのだが、この「ガール・ミーツ・ガール」でも、同じように女の子たちのやりとりが展開する。
これが心地よいんだな。
面白い小節です。
前回も書いたけど、読んでるとどうしても映画にするんだったらどういう配役がイイか、なんて勝手に考えるのが面白い。
ただし、登場するドラマー、「池上”ゴンタ"淳一」だなんて、まるっきり「村上"PONTA"秀一」だもんな。笑える。
まるで漫画みたいな小節なので、気軽に楽しめますよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『武士道シックスティーン』が面白かったので、作者さんの別作品が読みたいと思い購入。なお、これは完全に自分が悪いのだけど、本作は『疾風ガール』という長編の続編にあたるのだとか。どうせなら第一作を読みたかったな。ただ、いきなり二作目から読んでしまったことを除いても本作は自分には物足りなかった。
物語の大筋としては、天才ギタリストである主人公がとある有名女性シンガーと出会い、一緒に音楽活動をする…というものなわけだけど、二人のやりとりがちょっと消化不良かなと思った。バチバチにやりあうでもなく、なんとなく一緒に過ごすうちに仲良くなりましたという感じが個人的には正直いまいち。そういう点では、『武士道シックスティーン』の方がはるかに上手に描けていたように思う。
期待していただけにちょっと残念なクオリティだった。というわけで、☆二つ。 -
『疾風ガール』から雪崩れ込んで一気に読み終えた。
「ハッピーエンド」が嬉しい手に汗握る痛快ストーリー。読後感がスカッと爽やか。夏美が飲んでるのはコカ・コーラなのかペプシなのか言及してないのがニクイ。映画化の時に決まるw たぶん。
続編希望。 -
あっさり目、ザーッと読める本。ドラマ化したら面白いかも。
誉田さんの本ってこんな感じだったっけ? -
疾風ガールの続編
前作のラストで、ペルソナパラノイア・ラストコンサートを観た梶尾が正式に夏美を勧誘した事で、無事フェイスブロ入りした夏美。
初の音楽系アーティストをプロデュースするにあたって、敏腕プロデューサー・石原を招聘したフェイスだだったが、夏美のデビュー曲「Thanks!」が急遽清涼飲料水CMのタイアップと決まり、その曲製作を巡って「データ打ち込み」で行こうとする石原と、バンドの一発録りを主張する夏美が激しく衝突してしまう。
どちらもが折れる気配の無い中、梶尾が動き…
電光石火、天才ドラマー・池上ゴンタを押さえ、ベースは夏美で行くという落とし所を見つけるのだった。
ゴンタとのリズムパートのセッションで、最高の感触を得た夏美は、上機嫌で歌録り、CM撮影を順調に終えるが、ふと覚えた違和感の正体が自分が本当にやりたい事がバンド活動である事に気付き決意を新たにする。
すると程なく、七年前失踪した父親らしき人物から連絡が入り感動的とは言い難い再会を果たすも、父親の置かれた状況に気を揉む中、期待を上回るヒットを遂げたCMの打ち上げで、伝説のピアニスト・井場岳彦(ガク)と出会う。
一方、
祐司がミュージシャンを諦めるキッカケとなったシンガー・島崎ルイは、恋人でありプロデューサーの秋吉ケンジとの破局によるゴタゴタで干され、尚且つエクセルレコードとの契約で身動きが取れない状況の中、フェイスプロに助けを求めてくる。
やがて、嫌がらせに等しい契約の消化方法を模索する梶尾は、年末のスペシャル生番組での夏美とのデュオ構想をブチ上げる。
もともとルイを毛嫌いしていた夏美は…
借金を背負った父親との関係、そしてゴンタ・ガクのバンド参戦は… -
二人の少女の成長物語。
元シンガーの存在が二人を変えていく。
彼自身の音楽に対する想いが、伝わってくる。
ありがとう!という言葉の意味が聴衆に上っ面ではなく伝わるかを大切にしようとのメッセージですね。
二人の少女が剣道をテーマにした二人の主人公に重なるのはご愛嬌ですね。
二人の本気が伝わってきて面白かった。 -
2020.6.7
-
スカッと爽快。父親は心配