ガ-ル・ミ-ツ・ガ-ル (光文社文庫 ほ 4-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763350

感想・レビュー・書評

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  • 「疾風ガール」の続編
    前回は、バンド仲間の自殺がメインだったけど、「ガール・ミーツ・ガール」は主人公がメジャーデビューするという、音楽中心のお話。
    だからバンドやってる自分からすると、こっちの方が面白い。
    ただし、やっぱり続編なので、読むんだったら「疾風ガール」から読まないと面白くないと思う。

    さて、誉田哲也。
    「武士道○○ティーン」の香織と早苗のやり取りがとてもテンポ良く笑ってしまうのだが、この「ガール・ミーツ・ガール」でも、同じように女の子たちのやりとりが展開する。
    これが心地よいんだな。
    面白い小節です。
    前回も書いたけど、読んでるとどうしても映画にするんだったらどういう配役がイイか、なんて勝手に考えるのが面白い。
    ただし、登場するドラマー、「池上”ゴンタ"淳一」だなんて、まるっきり「村上"PONTA"秀一」だもんな。笑える。

    まるで漫画みたいな小節なので、気軽に楽しめますよ。

  • 『武士道シックスティーン』が面白かったので、作者さんの別作品が読みたいと思い購入。なお、これは完全に自分が悪いのだけど、本作は『疾風ガール』という長編の続編にあたるのだとか。どうせなら第一作を読みたかったな。ただ、いきなり二作目から読んでしまったことを除いても本作は自分には物足りなかった。

    物語の大筋としては、天才ギタリストである主人公がとある有名女性シンガーと出会い、一緒に音楽活動をする…というものなわけだけど、二人のやりとりがちょっと消化不良かなと思った。バチバチにやりあうでもなく、なんとなく一緒に過ごすうちに仲良くなりましたという感じが個人的には正直いまいち。そういう点では、『武士道シックスティーン』の方がはるかに上手に描けていたように思う。

    期待していただけにちょっと残念なクオリティだった。というわけで、☆二つ。

  • 柏木夏美
    フェイス・プロモーション初の音楽系アーティスト。十九歳。

    宮原祐司
    芸能事務所フェイス・プロモーションの社員。夏美のマネージャー。二十九歳。

    平泉真緒
    夏美のサブマネージャー。十七歳の高校生。

    梶尾恒晴
    フェイス・プロモーション専務取締役。三十四歳。

    有田ひろみ
    フェイス・プロモーション一番の売れっ子。

    清水彩音
    フェイス・プロモーションの三番手くらいの美形。

    石野克己
    フェイスプロ専属の音楽プロデューサー。四十歳。

    松浪組
    フェイスプロが入っている第二飯干ビルの二階から四階まで使ってる土建屋(ヤクザ)。

    谷口晴恵
    中沢壱子のマネージャー。

    藤巻
    広告代理店白広堂の社員。

    畑中出
    夏美が在籍していたロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のドラマー。

    池上”ゴンタ“淳一
    日本を代表するスタジオ系ドラマー。四十三歳。

    城戸薫
    ペルソナ・パラノイアのボーカルだったが自殺してしまった。

    牧原
    キングダムレコードのディレクター。

    宇多川
    ウェイヴ・スタジオのエンジニア。

    堀江
    ウェイヴ・スタジオのアシスタント。

    近藤
    外注のギターテック。

    天野
    制作会社のディレクター。

    斉藤
    メイク。

    河野和義
    ヴィジュアルマックス社。プロモーションビデオ制作担当。

    磯崎奈々子
    キングダムレコードの広報担当。

    柏木春彦
    夏美の父親。

    島崎ルイ
    シンガーソングライター。

    秋吉ケンジ
    島崎ルイのデビューからのプロデューサー。

    梶尾隆昌
    フェイスプロの社長。

    香川よう子
    島崎ルイの母親。昭和中期に活躍した銀幕スター。以前はフェイスプロ所属だった。

    柏木弘忠
    夏美の叔父さん。父親の弟。

    島崎潤一
    世界的に有名な映画監督。香川よう子の夫。

    真島塔子
    自殺した城戸薫の恋人だった。二十五歳。キャバクラ嬢。源氏名は麗奈。

    井場江利子
    ブラック・ヴェルヴェットという店でシャンソンを歌っている。

    GAKU
    井場タケヒコ。井場江利子の夫。ブラック・ヴェルヴェットでピアノを弾いている。

    舘山篤志
    テレビ太陽の名物プロデューサー。

    香山
    ブラック・ヴェルヴェットの店長。

    木村仁志
    ジン。元ペルソナ・パラノイアのメンバー。

    大代
    池袋のレンタルスタジオ「スカイ」のオーナー。

    南部亮介
    南部治療院の先生。

  • 『疾風ガール』から雪崩れ込んで一気に読み終えた。
    「ハッピーエンド」が嬉しい手に汗握る痛快ストーリー。読後感がスカッと爽やか。夏美が飲んでるのはコカ・コーラなのかペプシなのか言及してないのがニクイ。映画化の時に決まるw たぶん。
    続編希望。

  • 前作は夏美の我儘に多少イラッとするところがあったけど、今回の作品はその伏線を回収し、夏美が成長できたことが書かれてあっていろいろしっくりきた。お父さんとの接触で良くない事態に進んでいくのかと思いきやそうではなくて安心。音楽好きな人達が収まるところに収まってこの先の音楽が楽しそうでした。

  • あっさり目、ザーッと読める本。ドラマ化したら面白いかも。
    誉田さんの本ってこんな感じだったっけ?

  • 疾風ガールの続編

    前作のラストで、ペルソナパラノイア・ラストコンサートを観た梶尾が正式に夏美を勧誘した事で、無事フェイスブロ入りした夏美。

    初の音楽系アーティストをプロデュースするにあたって、敏腕プロデューサー・石原を招聘したフェイスだだったが、夏美のデビュー曲「Thanks!」が急遽清涼飲料水CMのタイアップと決まり、その曲製作を巡って「データ打ち込み」で行こうとする石原と、バンドの一発録りを主張する夏美が激しく衝突してしまう。
    どちらもが折れる気配の無い中、梶尾が動き…
    電光石火、天才ドラマー・池上ゴンタを押さえ、ベースは夏美で行くという落とし所を見つけるのだった。

    ゴンタとのリズムパートのセッションで、最高の感触を得た夏美は、上機嫌で歌録り、CM撮影を順調に終えるが、ふと覚えた違和感の正体が自分が本当にやりたい事がバンド活動である事に気付き決意を新たにする。
    すると程なく、七年前失踪した父親らしき人物から連絡が入り感動的とは言い難い再会を果たすも、父親の置かれた状況に気を揉む中、期待を上回るヒットを遂げたCMの打ち上げで、伝説のピアニスト・井場岳彦(ガク)と出会う。

    一方、
    祐司がミュージシャンを諦めるキッカケとなったシンガー・島崎ルイは、恋人でありプロデューサーの秋吉ケンジとの破局によるゴタゴタで干され、尚且つエクセルレコードとの契約で身動きが取れない状況の中、フェイスプロに助けを求めてくる。
    やがて、嫌がらせに等しい契約の消化方法を模索する梶尾は、年末のスペシャル生番組での夏美とのデュオ構想をブチ上げる。 

    もともとルイを毛嫌いしていた夏美は…

    借金を背負った父親との関係、そしてゴンタ・ガクのバンド参戦は…

  • 二人の少女の成長物語。
    元シンガーの存在が二人を変えていく。
    彼自身の音楽に対する想いが、伝わってくる。
    ありがとう!という言葉の意味が聴衆に上っ面ではなく伝わるかを大切にしようとのメッセージですね。
    二人の少女が剣道をテーマにした二人の主人公に重なるのはご愛嬌ですね。
    二人の本気が伝わってきて面白かった。

  • 2020.6.7

  • スカッと爽快。父親は心配

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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