洲崎雪舞: 剣客船頭6 (光文社文庫 い 37-22 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2013年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334765408
作品紹介・あらすじ
船頭として働く元南町奉行所の定町廻り同心、沢村伝次郎。ある日、派手な着物を着た女が数人の男女を引き連れて歩いているところを目撃する。翌朝、その一人が新大橋で女の土左衛門となってあがる。なぜ、謎に殺められたのか。探索を始めた伝次郎の前に深まっていく謎-。シリーズ初の大仕掛けの事件に伝次郎の勘と一刀流の剣が冴えわたる。シリーズ史上最高傑作。文庫書下ろし長編時代小説。
感想・レビュー・書評
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一刀流の遣い手で元南町奉行所定町廻り同心であった沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、同心時代の者達を避けて大川の東側の深川で船頭をしている。
剣の遣い手である浪人の大江正之助と美しい美代は、掏摸の角造の娘おかるを使って商家の旦那に美人局(つつもたせ)を行なう。世間体を気にする旦那を次々に餌食にするが。
若いおかるが、美人局を行なった旦那を美代が殺した事から南町奉行所の本所見廻り同心の広瀬小一郎が探索を始める。そして伝次郎は、美代たちを目撃したのをきっかけに小一郎を助ける。
【読後】
伝次郎の家族を殺した元肥前唐津藩士の津久間戒蔵(かいぞう)は、体を悪くして血を吐くなかで伝次郎を殺すべく体の回復を図っている。伝次郎は、今回の事件の解決で同心の血が騒いだ、仇である津久間を殺したら元の同僚の同心を助けて動いて見ようと思いだした。そんな伝次郎に寄り添う飯屋の女将・千草が華を添えます。
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洲崎雪舞 剣客船頭シリーズ6作目
2013.03発行。字の大きさは…小。2022.11.18~19読了。★★★☆☆
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《剣客船頭シリーズ一覧》
06.洲崎雪舞 剣客船頭 6作目 2022.11.19読了
05.深川思恋 剣客船頭 5作目 2022.11.07読了
04.妻恋河岸 剣客船頭 4作目 2022.11.18読了
03.思川契り 剣客船頭 3作目 2022.11.13読了
02.天神橋心中 剣客船頭 2作目 2022.11.12読了
01.剣客船頭 1作目 2022.11.12読了
※最初に、間違って5冊目を先に読む。理由は、5冊目に。
「参考」
※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
美人局、同心、本所見廻り同心、大川。
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「美人局(つつもたせ)」とは、男女が共謀して行う恐喝または詐欺行為の一種である。筒持たせとも。妻が「かも」になる男性を誘って姦通し、行為の最中または終わった途端に夫が現れて、妻と関係したことに因縁をつけ、金銭を脅し取ることを指す。夫婦関係にない男女が(夫婦であると偽装して)同等の行為を行った場合も類推してこの名で呼ばれることがある。
「同心」とは、江戸時代、江戸の町奉行所付属の同心。年番方、本所見廻、養生所見廻、牢屋見廻、吟味方、例繰方(れいくりかた)、高積(たかづみ)改など町奉行の各課に配属され、主管の与力を補佐したが、隠密廻、定町廻、臨時廻などのように、同心だけで管轄することもあった。30俵、20人扶持。時期によって異なり、南北各50~140人程度。京橋八丁堀に組屋敷を与えられた。
「本所見廻り同心」とは、江戸東郊の本所(現在の本所地区・深川地区)を管轄した。
「大川(おおかわ)」とは、江戸時代に入ると、吾妻橋周辺より下流は大川とも呼ばれた。1629年(寛永6年)に荒川を入間川に付け替える瀬替えにより隅田川の河道は荒川の本流となった。またこの頃に現在の河口への河道へほぼ一本化され、江戸の舟運に重要となった。横十間川の方向へ向かう流れへの分岐に牛嶋堤が築かれ締め切られた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
千草との関係はいい感じに
毎日の弁当まで気遣って・・・
敵の津久間との対決も近い -
第六弾
これまでと大差ない内容
主人公沢村伝次郎と千草、そして敵役の津久間戒蔵とお道
全く別に話が並行して進行(全く交わりはない)
今回の相手は本当に極悪非道な美人局一味
見せ場は大したことはないが、正体が不明なのがみそか?