- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334766061
感想・レビュー・書評
-
猫島臨時派出署にたった一人で勤務している七瀬晃巡査と、丸顔で目つきの悪い太ったドラ猫(ポリス猫DC)が絶妙のコンビで事件を解決していく。
〈猫島ハウス〉の響子ちゃんや、猫島神社の宮司さんなど、「猫島ハウスの騒動」に出てきたひとたちに再会できて、リピーターのような気分で楽しめました。
「プラスマイナスゼロ」の三人娘が駆け抜けて行ったのも見逃しませんでしたよ。
〈キャットアイランドリゾート〉の裏手の竹藪で不発弾が発見された事件で、不発弾処理の際に、島民よりも猫の避難に力を入れてるとこなんか、猫島らしくて面白かったです。何と言ってもこの島の主役は人間ではなく猫ですから。
一話完結編のようだけれど、最初と最後に、ポリス猫DCがこの島に来たいきさつと、七瀬巡査との出会いが書かれていて、なんかしみじみとしてしまった。
ポリス猫の活躍、みごとでした。さすが探偵猫ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「葉崎市シリーズ」の7冊目。また元に戻って光文社。
「猫島ハウスの騒動」でとても頑張った巡査の七瀬くんとポリス猫DCのお話。
猫島で起きる様々なトラブルを描いて短い話を一話完結させながら、全体として大きな事件につながるというお話。みたいに最初のほうでは思えたのだけど、時折まかれた伏線は一応最後の話につながりはしても、そこまで効果的でなかったような感じ。
お話も色んな趣向があって作者としては楽しんで書いているのだろうけどがちょっと間延びしたものもちらほら。
ポリス猫DCが意外にしっかりした探偵猫(Detecitive Catだったとは)で、それに引きずられるように前作では小間使いだった七瀬くんも結構洞察力に優れたところを発揮するのが見どころ。
「猫島ハウスの騒動」でお馴染みの人たちがに加えて、駒持警部補や角田港大先生は勿論ユーリ(プラスマイナスゼロ)や前田紅子さん(古書店アゼリアの死体)まで登場する賑々しさを楽しむ本。
これでようやく「葉崎市シリーズ」で文庫になっているものは読破した。去年出た「パラダイス・ガーデンの喪失」が文庫になるのを待つとする。 -
「葉崎市シリーズ」5作目読了。
人間よりも猫の方が多い通称・猫島で巻き起こる、事件というより騒動と呼ぶに相応しいあれこれを描くコージー・ミステリ連作短編。
島の派出所に勤務する真面目だけどどこかお気楽な警官・七瀬と、目つきの悪いポリス猫・DC(detective catの略だと今回初めて知った)が絶妙なコンビネーションで活躍し、事件をかいけつに導くというパターン。
猫島の物語を読むのは2作目ともなると、七瀬くんを初め、島の住人達ももはや知り合いの様相。島の地理もしっかり頭に入っていて、さながら猫島にいるかのように物語を楽しめる。
本当に猫島があったなら、行って七瀬や響子ちゃんやDCに、そしてもちろんガスマスクをつけた猫アレルギーの駒持警部補にも会いたいな〜。
事件そのものはコージーだけあって、島の濃い人間関係に埋もれた感があるが、それでもちっとも不満はない。
巻頭と巻末に置かれたDCの生い立ちと七瀬に会うまでの顛末はちょっと泣ける。DCのお陰で成長した七瀬を見られた今作、次作があるなら、派出所卒業の七瀬とDCとの別れになるかな‥‥と思うと読みたいような読みたくないような。
すっかり和みました。 -
DC、色々苦労してたんだなあ。無事に島猫になれてほんとに良かった。いい相棒と、たくさん活躍しておくれ( ´∀`)
-
ゆるい。何ともゆるい。外れたネジは1本だけではなかろう。
-
葉崎シリーズ第7弾。「猫島ハウスの騒動」の続編。七瀬巡査と相棒猫のDCが活躍するコージーミステリ。島民や観光客の騒動や大きな事件が勃発したりの連作短編集。どれも楽しいです。島の住民が今作も良い味出していました。
-
ミステリ 「葉埼市シリーズ」第7弾
「三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのん気に暮らす通称「猫島」。島の臨時派出所の巡査・七瀬晃の相棒は、丸顔で目つきの悪いでっかいドラ猫、DCだ。個性的すぎる島民や困った観光客が引き起こす騒動にてんてこまいの毎日。そんな中には、大きな事件も隠されていて…。お気楽だけど真面目な青年警官とポリス猫が、意外な(?)活躍を見せる傑作コージー・ミステリ。」