- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334767440
感想・レビュー・書評
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家の為、男の為に我が身を売った女達が、
吉原の遊女の「矜持」と「張り」を見せる、短編5篇。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちくしょう、かっこいいったらありゃしない。
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吉原を舞台にした短編小説。
着物始末シリーズが好きで、中島要さんの小説はよく読みますが、市中が舞台の話よりも人の描写が生々しくて面白かったです。
着物始末に出てくる女性は、みんなどこか精神面が女の子してる感じがあって、それが可愛げだったんですけど、吉原女郎が主役だとさすがに年齢より大人びて、達観してる感じですね。
菱田屋の朝霧の章は、朝霧花魁の伊織に向けた啖呵がカッコ良く、結果馴染みになった田丸屋に落籍されるのかと思いきや、最後には伸太郎を忘れられない女の部分を見せていて、結末が書かれてはなかったけど、年季明けに結ばれるといいなと思います。
読み切りでちょうどいい、でも一章毎に物語がくっきりしていて面白いです。
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適度にリアルで適度に夢のある吉原もの。
江戸中期〜幕末にかけてゆっくりと動いていく色街の風情ある短編集。
解説にあるとおり、2話目の朝霧の啖呵が本当に格好いい。 -
女郎にも事情があるけど、お客の側にも色んな事情があるよね。
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吉原の遊女たちの短編集
素見(ひやかし)
色男(いろおとこ)
泣声(なきごえ)
真贋(しんがん)
夜明(よあけ) -
吉原に売られた女たちの話と、言っても まだ16・17才の女の子たち 恋をしたり だまされたりだましたりだけじゃない!
親の都合で吉原にいるのに…
親の借金を背負って吉原にいるのに お金を借りにきたりする(怒)
「素見」は泣けました。
『自分だけ宿命から逃れるわけにもいかぬ』って、
え~~~ん(;;)
よかったです。 -
吉原を舞台とした短編集
人情噺といわけでもないけど、どれもよい話だった
中でも、朝霧花魁が若侍に切る啖呵とか、結局最後まで情夫を待つと決めた女郎の話とか