本屋さんのアンソロジー (光文社文庫 お 43-4)

制作 : 大崎梢 
  • 光文社
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本棚登録 : 992
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767860

感想・レビュー・書評

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  • ロバの話よかった~

  • リクエストが大崎さんだからでしょう、みんなコージーなミステリーに仕上がってるのだけど、著者それぞれの違いを読める。大それたものでもないことかもしれないけど、でもやっぱり日常にはあまりいない追体験を味わうことができた。

  • 本屋さんのアンソロジーなんて、読者好きには見逃せないタイトル。未読のミステリー作家さんの作品も入っていたため本屋さんで血みどろの事件とかあったら嫌だなあと思いましたが、さすが大崎梢さんリクエスト。そんな心配は杞憂に終わりほっとしました。私は初読の有栖川有栖さんの作品が面白かったです。

  •  「リクエスト・アンソロジー」は、編者がお題を選び、他の作家さんに依頼して執筆してもらうというコンセプトで、2012年に始まったとのこと。
     大崎梢さんは、本シリーズの他に、女性作家集団「アミの会」(ゆる〜い作家女子会?)としても、アンソロジーへ短編を提供しているようです。

     アンソロジーは、お手軽感やお得感から、需要が多いのでしょうか? 私は普段、あまり手にはしませんが、お題が「本屋さん」ということと、10人の作家さんたちにもそそられました。本書は、ほぼ10年前の出版のようです。
     大崎さんがまえがきに次のように記しています。「切り口も語り口も個性的で、味があって、愉快で笑っちゃう。はたまた胸にじんと染みる。なんとも素敵なアンソロジーができました」全くその通りでした。宣伝文句・感想もこれでバッチグー!

     舞台を新刊書店に限定したとのことですが、予想以上に楽しく読ませてもらいました。短い文量の中に、味わい深い作品が多かったと思います。特に、誉田哲也さん編では、なんと、まさかの、あの姫川玲子が登場! やられたー!

     普段贔屓にしているマイ書店がいくつかありますが、改めて全国にある書店の提供してくれる場・多幸感ある世界が広がって、店員さんとも良好な関係性が築かれ、顧客が増えていくことを願わずにはいられません。

  • 本と謎の日々 有栖川有栖
    国会図書館のボルト 坂木司
    夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話 門井慶喜
    モブ君 乾ルカ
    ロバのサイン会 吉野万理子
    彼女のいたカフェ 誉田哲也
    ショップtoショップ 大崎梢
    7冊で海を越えられる 似鳥鶏
    なつかしいひと 宮下奈都
    空の上、空の下 飛鳥井千砂

  • それぞれの本屋さんを、楽しめました。
    アンソロジーの醍醐味。

    どれも本当におもしろかったけど、一番は『国会図書館のボルト』でしたね!
    ドラマ化してほしいレベル。
    みんなの呼び名も好きだし、店主もいい感じでした。

    有栖川有栖さんと、宮下奈都さんは、らしさが出ていて、好き!!と思いました。

    本屋さんと個人的にお話したことはないけど、いつかお話してみたい。

  • 大崎梢さんを目当てに読了。
    ロバのサイン会
    彼女のいたカフェ
    ショップtoショップ
    なつかしいひと
    空の上、空の下
    が特に気に入った

  • 図書館。
    坂木司作品が読みやすくて追っているから借りたけれど、どれもとってもよかった。
    私の年齢的なものや、物語の長さの制限のせいかもしれないけれど、顛末が予想できたものも多かった。けれどとてもいい読後感。
    特に、宮下奈都の「なつかしいひと」が、自分も母親を亡くしているからか、よかった。
    「本を読む」という語感が好きな私だからこそ、愛おしく読めたのかも。

  • 本屋さんをモチーフの短編集。
    何人かの作家で物語が10編。
    本屋さんの話だし、知らない作家さんにも出会えるかもと思い購入。
    初めての作家さんの作品にこの人の別の作品も読みたいと思える出会いがあった。
    短編だからこそ読んでみようと思えて、また別の本にも出会えて読めて良かった。

  • 「和菓子のアンソロジー」が面白かったので、他のアンソロジーはないものかと探してみたら「本屋さんのアンソロジー」が!これが面白くないわけがないだろうと早速手に取り。
    やはり抜群に面白かった。十人の作家さんの個性がとても感じられる味わい深い十編。初読みの作家さんも数人いて触れるのが新鮮でした。このテーマのリクエスト者である大崎梢さんも、本に関する小説を書かれる作家さんというのは認識してはいましたが読んだことがなく、気になる作家さんながら初読みでした。

    作風がかなり違うので好みは分かれると思いますが、どれも本好きには染みる物語でしょう。
    数ある書店で「新刊書店縛り」というのもいい。これ、古書店縛りならまた全然違う色あいの物語が展開されるでしょう。それも読んでみたいですが出てないかなぁ?出さないかなぁ?。
    発刊年は結構前(2014年)で、このあと直木賞を受賞された作家さんも。そういう振り返りをしつつ読むのも何か乙でした。今でも完全に(?)「買い」の一冊です。
    光文社さん、他にもアンソロジー出されてるかなぁ?あったら読んでみたいですね。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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