しぐれ茶漬: 武士の料理帖 (光文社文庫 か 61-1 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773090

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  • 短編集。
    1話ごとに著者の随筆が続く。
    表題の仇討ちの話である時雨茶漬も良かったが、古馴染の好敵手が追う者と追われる者に別たれた どじょう鍋の話が一番好き。

  • 映画「武士の家計簿」「武士の献立」の脚本家が描く
    江戸情緒あふれる料理と市井の人々の短編情景集。

    1筍ご飯 2鯉のあらい 3鰻丼 4稲荷寿司 5みそ田楽
    6きんつば 7どじょう鍋 8文字焼き 9鮎の塩焼き
    10時雨茶漬け 11大根飯 12たまごがゆ 13しじみ汁
    14てっちり 15天ぷら 16雪消飯 17年越し蕎麦
    18すき焼き 19言問団子 20鉄火巻き

    脚本家らしく、その一本づつがドラマを見るような。
    ほろりとくるお話多数!!
    電車やバス待ち、病院の薬待ちなど、そんな時間を江戸の風情に一気に誘ってくれる素敵な短編集。
    1話1話に作者の解説あり!

  • 出てくる料理がどれも美味しそうで…ああ食べたい!と思わせるものばかりでした。
    時代小説は初めてでしたが、どれもサクッと読めるので良かったです。解説があるので、ちょっぴり江戸時代のことを勉強した気にもなれます。

  • 【腹減り度】
    ☆☆☆
    【食べ物の割合】
    ☆☆☆☆☆
    【1番美味しそうだったもの】
    天ぷら

    *感想*
    さまざまな料理を題材にした時代小説集。1話1話とっても短く移動の合間合間で読めて重宝した。なによりこの小説の素晴らしいところは1話1話作者の解説が付いているところ!あとがきとか好きな人におすすめです。私のことです。
    ぶっちゃけ1番美味しそうなのはイナコさんの描いた表紙のしぐれ茶漬。満場一致でしょう!
    料理を題材にした話とはいえ、人情小噺のような趣が強い。『天ぷら』と『筍ごはん』がとても好きなお話。

  • 鰻丼、鉄火巻き、きんつばなど、江戸時代の食べ物に人の想いをのせた掌編時代小説21編。

    マイコミ新書「武士の料理帖」に書き下ろしの「鉄火巻き」を加筆。
    「武士の家計簿」「武士の献立」の脚本家の方が書かれたとのこと。各短編のあとに賄随筆なる豆知識や制作裏話みたいな後書きも面白かった。
    暖かい人情ものから無常なものまで、いろんな話が入っていて読みやすかった。「文字焼き」の話がなぜか凄く沁みた。

  • 江戸時代の料理をテーマにした短編集。ひとつ10分あれば読めるお話が、「筍ごはん」や「鯉のあらい」「鰻丼」「鉄火巻き」など21編入ってます。

    しみじみとせつない話、泣けると思いきやニヤリと笑える話、意外なオチのある落語風のファンタジーなお話、ほろりとする人情話などなど。ぜんぶがまったく違う味わいなのがスゴイ!

    小説のあいまにはさまった随筆も、江戸の生活や暮らしの知識がえられて、とてもおトク。まるで板前さんが調理場を見せてくれるみたいに、作家さんが創作の舞台裏をあかしてくれています。

    一編が10ページくらいなので、ちょっとした時間や通勤電車のおともに、いい感じ。短い時間でもじんわり豊かな気分になれます。
    出てくる料理がどれも美味しそうで、作れるものは作って食べたくなりました。

  • 料理をテーマにした時代物短編集。基本的にいい話なので、読んでいてほっこりするが、展開が似たり寄ったりなのであまりあとには残らない。
    料理の描写が上手くて、お腹が空いているときに読むと和食が食べたくて仕方がなくなる。大根飯、食べたことないけど美味しそう。

  • 29年4月10日読了。

  • 2011年5月マイコミ新書から刊行された「武士の料理帖」に加筆修正し、書下ろしの「鉄火巻き」を加えて、2016年6月光文社時代小説文庫から刊行。21の短編。短くとも起承転結のある話ばかりで、楽しめました。各話にある柏田さんの解説が興味深かったです。

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著者プロフィール

小説家、脚本家、劇作家、シナリオ・センター講師。
95年、歴史群像大賞を『桃鬼城伝奇』にて受賞。同年、オール讀物推理小説新人賞を『二万三千日の幽霊』にて受賞。
映画脚本に『GOTH』『武士の家計簿』『武士の献立』『二宮金次郎』『島守の塔』など。
著書に『しぐれ茶漬 武士の料理帖』『面影橋まで』(光文社時代小説文庫)『猫でござる』①②③(双葉文庫)ほか多数。

「2023年 『劇的! 小説術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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