アミダサマ (光文社文庫 ぬ 1-2)

  • 光文社
2.85
  • (4)
  • (20)
  • (29)
  • (14)
  • (13)
本棚登録 : 422
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775551

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冷蔵庫の中からミハルが発見されるというショッキングな出だしから、引きずり込まれるように読み進んで最後まで一気読み。
    全般的にはよかったが、わからないところがたくさんあった。
    ミハルの力とは何なのか。
    田舎町全体まで不穏な雰囲気になっていくのは、ミハルの力せいなのか。
    カアサンがおかしくなったのはミハルの力のせいなのか。
    ミハルがカアサンに父親を殺させたのか。
    ミハルは生まれ変り、悠人と律子の子供としてお腹の中に宿るが、これからも不幸が続くということなのか。
    純真無垢なのに回りに不幸を起こすミハルは、「9月が永遠に続けば」の主人公の別れた夫の後妻と重なる。
    ラストのシーンは幻想的で、映像で見てみたいと思った。


  • ホラーって本になると
    こんなにも
    色が、感情が、意味が、
    あるのか

    映画じゃ怖いで終わってた

  • 最初から最後まで、中弛みなし、夢中で読んだ
    おもしろい!

  • いやミス読みたくてまほかるさんの本手に取りましたが、仏教の思想要素強めのホラーともなんとも言い難い暗めのお話でした。
    現実離れしてるように感じるけど、どっかでは本当にありそうに感じる部分もあって
    人間的などろどろしたところは好きでした。
    暴力的な関係が美化されるような結末と描写はどうしても好きじゃないけど、終わり方が気になっていつのまにか読み終わってた。

  • 重苦しくて呼吸がしづらく、湿度が嫌な感じで高いまさにまほかるって感じの本。
    著者本人が僧侶らしく、描写も細かくてすごく面白かった。
    棺に入れられて水位が上がっていく夢めっちゃわかる

  • 2022年2月19日
    不思議なコエ、ノドをさく
    登場人物は好きになれない人ばかり。
    呼び合う2人があうと、一緒になると、どんな不幸が訪れるのだろう。
    そして何故それをじょうかんは知っているの?
    村に起きた不穏な数々はミハルのせい?
    最後にミハルはどうなった?
    コエの正体は?
    コエが聞こえる人種って何?
    いろいろな疑問が疑問のまま話は終わってしまった。
    不思議が残る結末はこの話にふさわしいとも思う。
    現実のこの世界にもこの不思議は存在するのかもしれない。

  • この作家さんの初めて読んだ作品。うーん、ストーリーや設定やら色々唐突すぎる感はあるけど、最後まで一気に読めました。

  • 裏表紙の紹介文から、ミハルは強い悪意を意識して使ってるのかと思った。無邪気な邪気(?)にふりまわされる大人、みたいな構図をイメージして読んだら違うような合っているような、、

  • 記録

  • とにかく暗くて気分が悪くなる
    そこが狙い目だろうから凄いと思います
    元気な時なら読み切れるかもしれない。

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

沼田まほかるの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
湊 かなえ
米澤 穂信
湊 かなえ
湊 かなえ
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×