寵 臣 鬼役(二十三) (光文社文庫 さ 26-28 光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775773

感想・レビュー・書評

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  • まさかまさかの橘のじっちゃんが…
    一番最後に一番堪えた。
    こんな風にたまに全く救えない感じの闇があったり
    かといってほのぼのする描写もあったりするけど、鬼役面白い。
    矢背家の秘密小出しなのでもやっとするけど
    次巻も楽しみ

  • シリーズが長くなると登場人物に情が移るし、物語の中でもみんな年をとりいなくなったりもする。 将軍もそうであったが。

    しかし、そろそろと予感はあったものの、御小姓組番頭橘右近は、いやはや。
    個人的には四畳半の隠し部屋で、ひっそり亡くなっているのを土田伝右衛門が気がつき、目を潤ます、みたいなのにしてほしかったわ。

    理由ありとはいえ、暗殺を命じてきたのだから、畳の上で死ねるわけはないかとも思う。 しかれども、右近の潔さに敬服。

  • 今回は最後で急展開
    次作が楽しみだ

  • 第二十三弾
    新しき相番が敵、橘の忠義も伝わらず死を、すべてにケリを付けても難敵鳥居が、そして新たな密命の指示者は
    最大の敵と思える痩せ男とは?

  • 我母方の出里の事が98ページに掲載されている。
    和室に鎧兜の前で、母が裁縫をしている写真があった。
    その鎧兜、陣笠、槍、十六桝紋が、描けれていたものは、全て戦争で焼失。
    財産も全部投げ出し、今は、何も残っていない。

    しかし、昔、庭の木に隕石が落ちた話や隣の村に行くのに、自分所有の土地を何日も歩かないといけなかった話等など、、、聞かされていたことがある。

    武家社会迄、影響を与えていたことは、大人になってから知った。

    さてさて、話は、お小姓の頭取の乱心事件が、発端。
    その責任追及を、橘右近を陥れる策謀であるとは!

    能のやせ男も気になる存在。
    そして、鼻曲がり、黒髭、於面影の3人も強敵!

    中盤の、香月佐太夫への蔵人介の采配には、ホットしたのもつかの間、、、

    橘右近の切腹、そして、其の介錯を蔵人介がしなければいけない非情な立場。
    悔恨が残る。

    しかし、御用の間への向かった蔵人介が見たものは、、、一輪の橘の花に、公方家慶の筆跡の色紙、、、その句は「季節外れの橘一輪、千紫万紅を償いて余れり」と、右近の死を悼んだものであった。

    未だまだ、密命は続くのである。
    先が読みたくなって来た。

  • 蔵人介の今後の役目はどうなる?

  • 2017年12月光文社時代小説文庫刊。シリーズ23作目。3つの連作短編。八瀬家と宿敵痩せ男との関係を謎として次巻へ持ち越し。次巻が、待ち遠しい。大きく話が動き、読むのに、自然と力が入りました。

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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