屈折率 (光文社文庫 さ 34-1)

著者 :
  • 光文社
3.12
  • (2)
  • (8)
  • (15)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334776206

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【作品紹介】
    やり手の元商社マン・安積啓二郎は、兄に代わり、経営が傾き始めた実家のガラス工場の社長になった。当初は工場を売り払うつもりだった啓二郎だが、ガラス工芸作家の透子との出会いから、次第にガラスの魅力に目覚めてゆく。難問山積の工場再建に向け、彼が放つ起死回生の一手とは?ものづくりの現場に再起をかけ、悪戦苦闘する男の姿を描く長編企業小説。

    【感想】
    これは企業小説ではなく、恋愛というより不倫小説かな。
    評価に四つ★を付けたが、実際は極めて三つ★、いやそれ以下か?に近い。
    「彼が放つ起死回生の一手とは?ものづくりの現場に再起をかけ、悪戦苦闘する男の姿を描く長編企業小説。」

    上記の作品紹介文にだまされた。

  • 安積啓二郎の決断力が爽快で気持ちいい。
    基本は企業小説でありながら恋愛要素も
    色濃く描写されていて単に企業小説と
    思って読むとどこまで行くの?と裏切ら
    れる。頼れる仲間とその見極めが大事と
    思った。商社マンってカッコいい。

  • 企業小説と恋愛小説のミックスかな、でもなかなかでした。

  • この作家さんの小説は初めてでした。
    面白かったです。
    主人公が自分の会社を畳みお兄さんが
    継いでいた大田区にある零細企業を建て直す。
    ここの工場の窯を借りて作家活動をする
    女性と愛人関係になるのだかそんな所が
    池井戸作品との違いですね。
    池井戸さんは色恋沙汰はないですから。
    正直その女性は設定的に色々あり得ない
    感じでしたがアクセントにはなっていました。

  • これも北海道ものでも警察ものでもない。
    経営が厳しくなっている実家の工場経営立て直しをすることになった男性が主人公の話。
    蒲田や羽田空港界隈の町工場地帯が舞台となっていて、著者はその辺りに何か縁があるのかしら? この前読んだのもそうだったから。

  • 元商社マンが家業のガラス会社を経営することに。やっぱり佐々木譲は警察ものがいい。

  • これは、経済小説 なの だろうか?
    経済小説として 読むと、何だか イマイチ。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木譲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×