- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334777463
感想・レビュー・書評
-
過去の栄光を思い出すのが辛い主人公の写真家を取り巻く物語
登場人物みんなが周りが想像つかない苦労を抱えながら生きている、今はちょっとついてないけど、明るい希望を持てるお話だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中年の敗者復活戦!?
人生山あり谷あり。山のてっぺんから転がり落ちて現在谷底、いろいろあってつながりを持ち仲間となり、再起をかけていく。
中年を通り過ぎようとしているものには、ちょっと眩しく、頑張れ!と応援しながら(コウキの母の心境に近いかも)読みました。
心の中で見たことのないはずのネイチャリングの映像が広がって来ました。 -
短篇集かと思い読み始めた
主人公の変遷を何十年分を凝縮して描いた
人生の目標を考えさせられた作品
伊吹作品に初めて触れた
解説の北上さんの推奨している作品も読んでみようと思う -
人生山あり谷あり。本人たちからしてみても周りからしても、谷底ど真ん中のような中年達が少しずつそこから登っていくお話。
彼ら(特にコウキ)のような境遇の時、私は彼らのように強くいられるだろうかと懐疑的な気持ちになりましたが、そんな時こそ「今はちょっと、ついてないだけ」。
ちょっとついてない、でも何かしら光はあると信じて進みたいと思わせてくれました。不思議と力をくれる魔法のような言葉です。 -
人間誰しも、上手く行かない瞬間はきます。
そんな時にはこの本を読んでほしいです。
そう、「今はちょっと、ついていないだけ」なんです。
盛り返すことは出来る。今からでも遅くない。
きっとそう思って前を向いて進もうと思えるのではないでしょうか。 -
もう15年以上、ついていない時期が続いている。きっとこのまま終わりだな。
-
見たことのない景色を見たい。
何をしたいのか気付けたのも、それが日常の中にもあると分かったのも、自分に出来ることをひたすらやってきたから。
過去の自分は周りに作られた虚像だという思いに苦しみ、そうさせた者たちを恨み、それでも芯の部分のピュアな彼自身が損なわれなかったのだろうな。あの母の子であるのと同じくらい、それは幸運なことだったと思う。
形も程度も違うけれどそれぞれ傷ついた大人たちが、引き寄せられるように集い、各々の出来ることを持ち寄って形を作り始める。読み手も一緒にワクワクする。
意図的に感動させたがってはいない感じなのに、終盤には文字が滲んで困った。この人の作品をもっと読みたい。 -
自分も「今はちょっと、ついてないだけ」状態なので、タイトルに惹かれ買ってしまいました。
行き詰まってる登場人物が立花と関わったり、撮られたりする事で自分と向き合い良い方向に動き出せるようになる話の構成は、読みやすく、読了感爽やかでした。
この本に触れ、自分も自分と向き合い動き出したいです。 -
家族に対する後悔、自分の生き方に対する後悔、そしてそれ「ら」が昇華されていく描写が素晴らしいです。ミッドナイトバスを読み返したい。
-
人生の「敗者復活戦」。希望の持てる展開、連作の各々の繋がりが心地よい一冊!