東京すみっこごはん レシピノートは永遠に (光文社文庫 な 41-5)
- 光文社 (2020年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334779160
感想・レビュー・書評
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偶然見つけたシリーズ本。
読んでいて何度もほっこりさせられ、感動させられ、読み終えてしまうのがとっても寂しかったです。
またいつか読み返したい…!そんなシリーズ本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズ大好きでした。
何回も泣かされたし
何回もあったかい気持ちになった。
最後まで「らしい」終わり方で
本当によかった。 -
すみっこごはん最終巻。ついに読み終えた!
楓のお母さん、自分が死んだ後の世界のことを考えすぎだよー。お医者さんが言っていたように、余命宣告でパニックになったり怒ったりする人が多いはずなのに(それも3歳の娘を抱えたひとり親で)、自分が死んだ後の娘の人生のために、自分に縛られないで欲しいとかまで考えるなんて…前の巻では、楓が、お母さんみたいになれないことを嘆いていたけど、やはり楓母は神だと私は思ったよ…。
悲しい別れがたくさんあって、すみっこごはん常連さんたちがそれぞれの道を歩むことになり、すみっこごはんで集まれなくなってしまう。
高校生のときのわたし自身のことを思い出してみると、わたしにはどうしようもない「別れ」を前にしたとき、どうしようもないのに、なんとかしたい、何かできないのかな?!と、1人で考えたりしてたなぁ。
楓みたいに、社会人の人たちと対等に仲良くできるような大人な子じゃなかったけど、高校生のときは、いろいろ一生懸命だったな。
楓は、やたら大人っぽくて、おじいちゃん死なないで!って本人の前で泣くことすらできないような。なんかそれは、わたしの中でとても悲しくて切なかった。
楓は、こどもでいられなかったんだなぁ、って思って。
楓は、亡き母の思い、亡き祖父の思い、すみっこごはんで楓を見守ってきた人たちとの思い出を抱いて、自分の道を歩んでいくんだな。
これから、すみっこごはんがどうなるのかは分からないけど、もしすみっこごはんがなくなっても、絆も愛も思い出もずっとあるよっていうメッセージを受け取った気がする。
人が必ず死ぬように、物事にも終わりが来る。もしすみっこごはんが自然消滅的になくなるのであれば、それは楓を育てると言う役割を終えたということだろう。
ありきたりな言葉だけど、終わりや別れって、悲しいだけじゃないなと思った。たとえ終わったり、別れたりするものであっても、そのときの人生には必要なものだったし、その後の人生にも必要だったということなんだろう。
今回はスパイスカレーと、いなり寿司がめっちゃ食べたくなりました。
スパイスカレーは、本関係なく、定期的に食べたくなるんだけど笑。
いなり寿司って、中高生〜20代頃は全然心惹かれなかったんだけど、ここ数年は大好きな食べ物。具が入ったいなり寿司って、良いよなぁ。 -
すみっこご飯の最終巻。まさか、こんなに常連の人達が離れていってしまうとは。おじいちゃんとの別れも辛い。それでもレシピノートは永遠に変わらない。
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金子さんの職人気質ながらも
相手のことを認めて更に精進する姿が好きだなー。
誰かを失っても、受けた愛は消えることはない。
むしろ時が経てば経つほど育っていくって
台詞も身に染みる。
成田さんの比喩もすごく楽しい。
金子さんの料理姿を
神楽でも舞うように流麗と表す一方で
丸山さんのことを茎わさびのような
言葉の辛さと表現するのもスッと入ってくる。 -
最終巻を楽しみにしていましたが、次から次に楓に起こる出来事がとある人の死をもって終わらせる事に寂しさを感じ、自分の親も同じ病なので読むのがキツかったです。温かみのある最後が良かったと思うのはこのシリーズが好きだったからだと思いました。
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別れと再会、終わりとはじまり、悲しみと歓び、そして不滅と流転。シリーズの最終巻は、いろいろな思いや出来事が交差する一冊でした。
娘を想う亡き母の愛は不滅だけど、物事は移ろいゆくもの。親しい人たちが離れてゆく寂しさ、もっとも身近な人との別れの予感に心を乱されながらも、それを乗り越えていく楓の健気さが好きです。
自分でも料理をするのでわかりますが、レシピって愛ですよね。美味しいご飯が無性に食べたくなる一冊でした。 -
すみっこごはん最終話。
この巻が最後だというのは、前回、読み終わった感想を書く時に、他の人の感想で知ってはいた。
でも、こんな風に終わるとは。。。
全てのモノ、コトはずっと同じではいられない。
必ず変わるモノだということは、頭で分かってはいる。
でも、それが来た時、それを認められないという気持ちは痛いほどわかる。
立て続けに起こった出来事の渦中、相当、辛く寂しく苦しい思いをしただろうな。。
そう思うと、後半は涙なくしては読めなかった。
(感情移入が激しいのです。。。)
でも、前を向いた人たちは強い。
少しずつカタチを変えながら、前へと進む姿がありありと思い描けて、ホッとした最後。
この世のどこかに、すみっこごはんがあったら、私も行ってみたいな。
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レシピノート発売してくれたら買っちゃいそう。