犯人のいない殺人の夜 新装版 (光文社文庫 ひ 6-15)

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  • 光文社
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感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334779795

感想・レビュー・書評

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  • 短編でとても読みやすい。

    犯人もいつもの小説よりも分かりやすかった。
    ササっと時間のある時に読める。

  • 短編集だから読みやすかった。
    最後の「犯人のいない殺人の夜」は1回目だと理解出来なくて2回読んだ。

  • どの話も短編であるのに、裏切りを入れてくるところがさすが。犯人が分かりきっているのに、それでも裏切られる。そんな感じ。

  • 短編集でどの話もスピード感があり、あっという間に読了
    どれも後味は悪いけど、モヤモヤイライラするものではなくて良かった。
    共通して加害者に対して怒りはなく、ただただやるせない切ない気持ちになるものが多かった
    「踊り子」は特に可哀想で仕方ない
    1番印象に残ったのは「さよならコーチ」
    最期の反抗に涙…
    表題作はどんでん返しで一瞬理解が追いつきませんでしたが面白かった!けどやはりやるせない終わり

  • 東野圭吾さんのミステリー短編集

    初期の作品たちということもあり、結末が分かるものもあったが、想像を掻き立てる描写で背筋がゾクっとして終わるのがさすがといった感じでした。
    「エンドレス・ナイト」が特に好きでした。

  • 単行本は1990年7月刊と著者の初期の頃の作品集。7篇の短篇を収録。心がひんやりと冷たくなるような結末を迎える作品で占められる。表題作が一番良かった。

  • 1985年から1988年の、デビュー間もない頃に発表された作品をまとめた短編集。

    初期の作品群なので色々と粗はあるかもしれませんが、様々な試みを作品内に反映させる巧みな手腕は、既に発揮されているように思います。

    作品の出来としては、凝った構成の表題作が個人的にはベストなのですが、最も印象に残ったのは「踊り子」です。
    それぞれに趣向が凝らされているので、今読んでも十分楽しめるのではないでしょうか。

  • 母の介護をしながら毎日本を読んでいる。
    仕事を休んでいるものの、
    介護の片手間なので中々進まない。
    母の状況は変わらず悪く、
    予断を許さない状況には変わりない。


    本作は光文社文庫から出ている東野圭吾短編シリーズでもっとも分厚い本
    「犯人のいない殺人の夜」とは収録されている1作のタイトルではあるものの、比較的どの話にも当てはまるものがある。

    前半は面白かったけど、後半の話はあまり好みではなかった。

    お気に入りは「小さな故意の物語」

    エンドレスナイトでは、大阪時代に行っていた心斎橋のうどん屋が出てきて妙に懐かしくなった。
    グリ横の喧騒とは別世界の空間がまた素晴らしいお店

  • 東野圭吾さんのミステリー小説を手軽に楽しみたいと思って手に取った短編集です。どのお話も内容が濃いのにまとまっていて読みやすく、お得な1冊でした。
    ただ、最後のお話だけとても難解……

  • 全体的に読後感としてはやるせない気持ちになりました。「小さな故意の物語」や「踊り子」は明確な犯人がいなくて、結果的に被害者の死に関わってしまったというのがオチでやるせない。逆に「闇の中の2人」や「エンドレスナイト」、「白い凶器」、「さよならコーチ」、「犯人のいない殺人の夜」は明確な犯人がいたが、動機を知ると同情してしまうような背景があったのでやるせなくなる。どの作品もミステリーというよりサスペンス味が強かったです。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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