ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)
- 光文社 (2009年1月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334785222
作品紹介・あらすじ
「ビジネスの社会では、単に誠実に務めることだけが全てではありません」-「ビジネスとはゲームである」と定義し、ゲームの基本ルールを知り、賢いプレーヤーとして目標にたどりつくための仕事のこなし方、お金、人間関係ほか、企業社会で生き抜くための秘訣を伝える。全国で100万部を超えるベストセラーとなった「働く女性のためのバイブル」。
感想・レビュー・書評
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今やビジネス本も
男女差をつける時代ではないかもしれないが
歴然と女性は不利な状態にある。
まず、社会(男性中心)には
スポーツと同じくルールがあるという
理不尽な事実を認識することからはじめよう。
ルールは時代でかわっていくこともお忘れなく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1977年に書かれた本なのですが残念ながら(?)現在にも通ずるところが多く時代はそこまで進歩していないことを実感しつつ、書いてあることはとてもためになりました。いつの時代も策士が勝つのは変わりありません。上手に生きていきたいものです。
「与えられた機能や責任を越えて仕事をしてしまうことは実は会社に食い物にされること…女性は善意から引き受けがちだが、貰えるには上部だけの称賛、昇進や昇給の伴ったものではない。」 -
「働く女性たちは、どのようにプレイしたらよいかは一切教えてもらえないままに、ゲームへの参加だけを許されました。」ビジネス(男性社会)のルールを指南する「働く女性のためのバイブル(裏表紙によると)」読んでいて居心地が悪くなる本だった。
さすがに原作は1977年初版ということで古く感じる内容も多い。たとえば、
・ヒエラルキーの強調:本書は会社をヒエラルキー・軍隊に比喩しているが、今は環境変化に対応するために、ヒエラルキーの下の階層への権限委譲を進め組織のフラット化を志向するのがトレンドという理解。実際、米軍もテロとの戦いが主な軸になった今、ヒエラルキーよりも現場のエンパワメントの方が大事になったと聞いた気がする。ヒエラルキーのあり方は本書が書かれた時代から変化していると思う。
・職場ではロールプレイングに徹するという割りきり:最近ではダイバーシティ経営、心理的安全性、全人格を仕事に持ち込むといった経営手法に光が当たっている。もしかしたら男性社会でゲームとして構築されていたビジネスの現場が、女性を招き入れたことによってルール変革を迎えているのかもしれない。
ただ、既に読んだ方の感想を見てると「全く古くない!」というコメントもよく目にしたので、古いと感じるか感じないかは業界/会社によるかも。
本書で繰り返し、女性は男性よりも一生懸命に仕事をこなす傾向があるが、頑張ることがそのまま昇進やよい処遇に繋がるとは限らないという趣旨のことが述べられており、これについてはその通りだったなとキャリアを振り返って身につまされる思いです。 -
時代に即さない部分もあったけど、令和でも通じる内容。
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働く女性は読んでも良いかもしれないけれど、やはり書かれた時代がだいぶ前なので今の習慣と合わない部分も多いかもしれない。
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古い本なので、内容も古いと感じますが、残念ながら現在にも通じることも多い。いまだに読まれていることに納得です。
善意や気遣いから、自分の業務以外のことをしても評価されるわけではない。先を見据えて、どう立ち振る舞うべきかよく考えて行動する。
会社のトップになりたいと思ったことはなくても、学生時代に一度読んでおきたかった。確かに、誰も教えてはくれなかったな。 -
すごいお仕事本!どんなビジネス書よりも参考になった気がする!
自分が今どこにいるのか、職場での状況が俯瞰で見れるようになる。女性はぜひ読むべき!
私は今までずーっとスタッフ部門にいて、そこでの仕事がむいている、と思ってきた。でも今年度から異動になり、突然のライン部門…。今までと全くやり方が違うし、生まれてこの方全くやってこなかった、求められてこなかったことをやろうとしているんだから大変で、できていなくて当たり前か~、と少し気持ちが楽になり、新入社員のような気持ちになれた。
また、転職するにしても、副業するにしても、この「ライン部門」的なものの見方は絶対必要だと思ったので、スタッフ部門にずっといるよりは絶対得だな!と思った。もっと早く異動したかった…。
この本に書かれていた通り、私は仕事を多くこなすことが正義だと思っていたのでその辺の否定は目からウロコ!スタッフ部門ではある意味そういう働き方が評価されていたから本当に違う世界に来ちゃったんだなと実感。
ライン部門で出世するためには、私が求められてこなかったことをやっていかなきゃいけないし、苦手なことばかりだから、本当にツラいなぁと思うけど、せっかく貰ったチャンスだから頑張ってチャレンジしたいと思った。
だけど、この「軍隊」の一部になることが果たして幸せなのか?という個人的な問題もあるし、スタッフ部門専門会社みたいなものも世の中にはあるわけで…。このルールを知った上で、これからのキャリアを描いていくべきだと思った。
まぁ、私は幸いスタッフ部門では高評価ももらっているから、ダメだったら出世は出来ないかもだけど、スタッフ部門には戻れるのかなぁと思えた。それまではこの本を参考にしながら、なんとか頑張っていこう…。
それにしても、約30年前にアメリカで書かれたこの本が、未だに日本でめっちゃ使えるビジネス書なのヤバすぎ。女性の立ち位置なんて、30年経ってもこんなにも変わらないんだなぁ…。 -
早く知りたかった女性のビジネスでの闘い方
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完全に女性向けビジネス本。
要約するとしたたかに生きろという事なんだけれども、書いてあることがあれもこれもすごく腑に落ちる実用書。
ビジネス啓発系で様々な書籍が出ているけれど、理想論だったり、話がだんだん煙に巻かれていったり、そういうものが多い中、これは本当にリアルに勉強になりました。
今の時代だと様々な年代の人が仕事に従事しているけれど、生まれやら年代やらで考え方がちょっと差があったりする。
でもその差よりも先に体の中に染み付いている男尊女卑ってあると思う。
普段仕事をしていて、あれ?ん?なんで私に?という引っ掛かりに腑に落ちる。
生きていくためのバイブルになる本と思えました。
何回も読んで身に沁み込ませたい。
すごく昔に書かれた本なのに今も普遍的に役に立つ本です。
文庫版でこのお値段で売ってるなんてありがたすぎる。