惣目付臨検仕る 抵抗 (光文社文庫 う 16-43 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334791360

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  • 水城聡四郎、最後のシリーズついに開幕

    抵抗 ― 惣目付臨検仕るシリーズの1作目
    2021.01発行。字の大きさは…小。

    水城聡四郎は、将軍徳川吉宗の命により道中奉行副役から惣目付に就任します。

    物語は、元御広敷伊賀者組頭・藤川義右衛門に娘・紬を攫われた水城聡四郎は、急遽大阪から帰って来て紬を義右衛門から奪還します。そして、八代将軍徳川吉宗から道中奉行副役を解かれ、新たに大名、旗本、大奥の全ての者を調べることが出来る惣目付に任ぜられます。
    そうすると利害の絡む老中、大目付、勘定奉行、寺社奉行などが、吉宗に惣目付の廃止を進言してきますが、吉宗は、ことごとく論破します。そして裏で糸を引く老中水野和泉守を炙り出します。

    【読後】
    今巻は、聡四郎が動くのでなく、惣目付を命じた吉宗を中心とした物語となっています。
    なお、裏表紙に「水木聡四郎”最後のシリーズ”ついに開幕」と書いて有ります。
    この水城聡四郎シリーズは、「勘定吟味役異聞」「御広敷用人 大奥記録」、そして「聡四郎巡検譚」と楽しみに読んできましたが、今シリーズで終わりとなると。今迄のことが走馬灯のように思い出されます。特に、聡四郎と妻・紅のことが多く思い出されます。
    2021.03.11読了

  • 相変わらず将軍の手駒で過酷な任務につかされる。水城の就任で幕閣の色々な人々に揺さぶりを掛けて行くのも同じ。可哀想になってくる。前作で師匠の生死が不明だったが、何とか無事なようでホッとした。

  • 水城聡四郎の新シリーズ。前回の役職は意外と早く唐突に終了してしまいましたが、続きが待ってました。増えた脇役たちの活躍も楽しみ。期待を込めて星4つ!

  • 上田秀人氏「御広敷用人大奥シリーズ」から、御広敷という役割等が、理解できるようになった。

    藤水名子氏の「古来稀なる大目付」シリーズや 
    藤木桂氏の「本丸 目付部屋」等も、面白く拝読しているけど、この惣目付という役職が、吉宗の命で、水城聡四郎が、任命される事になるが、探索からすべての事が出来るけど、城内では 四面楚歌のような存在である。
    そして吉宗への復讐を企てる元御広敷伊賀組達も、人を信じる事も出来ずに、結束して、どのように奸計を練っていくのか・・・・
    この本のシリーズも気になる本である。

  • 伊賀の抜忍は自滅するの?

  • 主役はほとんどお休み。吉宗が絶好調!早く次が読みたい

  • 水城聡四郎シリーズの最終版が始まりました‼️

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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