馬を売る女 (松本清張プレミアム・ミステリー)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334792091

感想・レビュー・書評

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  • さすがに文体は昭和だがそれだけに重みがある。

  • 傑作推理小説集。 表題の『馬を売る女』は清張先生の見事な構成に驚いた。最後の最後で冒頭部のシーンが重要な意味を持つのだ。 競馬に詳しい星野花江は吉村重一郎の社長秘書をしている。やがて八田は星野から借金をした挙句、星野を殺害する。しかし、八田の行動は冴え渡るものであり、捜査官には八田を逮捕する情況証拠すら与えなかった。八田と警察との勝負では圧倒的勝利を収めたのだ。 警察もお手上げの中、一気に状況が変化する。それは冒頭のシーンで登場した石岡が星野が殺害された事件の唯一の目撃者だった。圧巻の文章構成の作品。
    https://law-symphoniker.hatenablog.com/entry/20231021/1697897678

  • 表題作の「馬を売る女」のほか、「式場の微笑」「駆ける男」「山峡の湯村」の4つの短編が収録。

  • 「馬を売る女」「式場の微笑」「駆ける男」「山峡の湯村」の4編

    娯楽読み物ミステリー、となると清張さんかクリスティーというのがわたしのお定まり。
    これは読んでないぞ、と暮れに本屋さんで手に取った文庫本。
    ちょっと贅沢な(余裕の=無駄な)選択でしたか。

    というのはこれらは清張さんが60代の終わりのごろの作で、この頃から古代史関係の作品に移行しつつあった時代ということで、まあ、清張味満載ではありますが、普通の味、気が抜けているような感じは仕方がない。

    ひとつ「式場の微笑」は味があり期待通りだったが、これは前に宮部みゆきコレクションで読んでます。ま、忘れてしまっていましたけど。

    でも、お正月ですからゆとりで…。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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