ちびねこ亭の思い出ごはん ちょびひげ猫とコロッケパン (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334792824

感想・レビュー・書評

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  • 4冊目ですか、直ぐに読みたかったけど、でもまああっという間に読み終える。所々のすれ違うお客とちびねこ亭を利用した人が出て来るのは嬉しいから。花ちゃんがセーラー服を着て会いに来てくれるって感動した、自分の病気を知っていて、両親に感謝して、再婚して欲しいと背中を押して、素直だし本当に良い子に育った。人間の寿命はこちらから何も出来ないが、長い短いじゃなくて生き方なんだね。偉そうなこと言えないけど、神様とか信じてないけど、向こうで待ってるとか悪い言葉じゃない。ベッドで痩せ細って起き上がれない花ちゃんを思うと切なく

  • 個人的にはサバトラ猫とみそ汁の話が良かった。
    人は、信じたいことだけを信じる。信じたくないことは、バカにする。自分の都合で立場を変える生き物だ。
    この文には笑ってしまうほど納得。そしてそれはバカバカしい事なんだと思う。
    何が楽しいとか得するかより、何を大切にしたいのかを忘れずにいたい。

  • 今回もおいしそうな料理と癒される物語を堪能。

    思い出のご飯も人それぞれで、人生に立ちはだかることも人によって様々。

    だからこそ、読んだ後に救われるんでしょうね。

  • ちびねこ亭シリーズ
    大好きです。

    どのお話も切なくて。

    「白猫とおにぎり」は
    辛かったです…。
    ちょっとのすれ違いや勘違いで、
    実際にもこんなことが
    起こってしまうんだろうな。

  • シリーズも4作目に突入し、あらためて、
    いろんな会いたい人がいるんだなぁ・・・
    と思いながら、
    いつ自分も会えなくなるかわからないから、
    今会える大事な人達には会っておきたいな
    とこの作品を4作目まで読んで思いました。

  • 今回も涙がポロっ流れてしまった
    大切な人への想いは、「普段から後悔無いように伝えなきゃ」と思っていても、全てを伝えられるものでは無い。
    失ってから溢れ出てくる想いもあるだろう。
    でも、確かなのは自分が相手に抱く温かい想いが心にあるということ。その姿に、毎回心打たれる

  • 食べると亡くなった会いたい人と1度だけと会うことができるといわれている不思議な食堂を舞台とした物語です。
    大切な人が亡くなるという悲しい事を書いているけども心温まる話です。

  • 「白猫とおにぎり」
    何度謝っても足りない。
    もしもと言い出したらきりは無いが、準備万端で冒険に出て限界だと気づいた時に終わりと言えていたら変わったことはあるかもな。

    「黒猫とラーメン」
    悲しみに暮れた日々に。
    離れたからこそ相手のことを想う余裕が生まれたのかもしれないが、いつまでも続くと思わず行動していれば想い出は増えてたかも。

    「サバトラ猫とみそ汁」
    唯一の家族であったが。
    どんな出会いであろうと共に暮らしていた者であったからこそ、話すことにより別れが来てしまうのが嫌だったのではないだろうか。

    「ちょびひげ猫とコロッケパン」
    強いと思い込んでいた。
    子供の前で弱い姿を見せずに最期まで頑張っていたからこそ、何歳になっても会うことで安心できると思っていたのかもしれないな。

  • 思い出ごはんには、様々なメニューが並ぶが、ポテトチップスおにぎりが出てくるとは!
    身近な食べ物にこそ特別な思いが残るのだろう。
    今度も切なくて温かい話が並ぶ。

  • 故人に会いたいと思うときがある、読んでると、ますます会いたくなってしまうそんな本。
    舞台は内房、知ってる地名が出て好きになった本。それだけではない、今回はどんな繋がりがあり経緯があって、そのお店に行きたいのか知ると切なくなりホッと笑みとなる、料理もその土地の物、今回はどんな料理が出てくるのかと楽しみになってくる

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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