巨人譚 (光文社コミック叢書“シグナル” 19)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334901561

感想・レビュー・書評

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  • 第一部巨人譚「ギルガメシュの物語」若い男にギルガメシュのナイフを盗むよう、美少女に化けたイシュタルが、そそのかす。「ミノスの牡牛」ミノス、テセウス、クレタ、「ロトパゴイの難船」「砂の巨人」(以上2作品は「砂の巨人」収録)、第二部「阿衡」人形に操られる男。「星山記」仙人の弟子入りをしたい男が命じられて、星と呼ばれる人面山羊の世話をするが、女が誘いかけてくる。

  • 執筆時期に30年ほどの開きがあるのにこの統一感はなんでしょう。各地の巨人にまつわる言い伝えなどをモチーフに膨らませていった短編集。

  • 光文社コミック叢書からここのところ連続して出されている諸星大二郎の作品集。
    ギルガメシュを題材にした西洋系が主軸となりつつも最後に「諸怪志異」系統の短編も。

    大好きな「砂の巨人」が別作品とリンクしてたりして嬉しかった。

    子供から孫へ受け継いでゆきたい素晴らしいまんがですな。

  • 巨人連作を楽しめるだけでなく、諸星マンガの初期から現在までの変遷が見られる。
    私は一部の中では作者の気に入らないと言っていた「ミノスの牝牛」が好き。
    神話の世界と現実が重なってしまったかのような世界観がいい。
    二部は中国系の短編。
    『諸怪志異』にはいっていそう。読みやすい(絵がきれい)。

    それにしても、諸星大二郎の新刊情報や最新連載情報ってどこで手に入れればいいんでしょうか。
    『巨人譚』12月中に出ていたのに気付かなかったし、帯で見るまで妖猿伝再開を知らなかった。
    嬉しいニュースなのに。

  • SFもいいけれど、諸星大二郎はこういう歴史もののほうが雰囲気が出る。

  • ロトパゴイの人とか、ギルガメッシュの造型とか、いいんだけど、クロンボの皆さんがのたうち回る、その中での兄ちゃんがアレする話もいいと思ふんだけど、なんかー。

  • 諸星センセイの新作1編を含むシリーズもの。まだ読めてない。

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著者プロフィール

1974年、「生物都市」で手塚賞入選。「週刊少年ジャンプ」で「妖怪ハンター」連載デビュー。民俗学、中国の古典、SF等を題材に、幅広い分野で活躍する漫画家。代表作に「暗黒神話」「マッドメン」「西遊妖猿伝」がある。その独創的な作風から、高い評価を受け、2000年に手塚治虫文化賞マンガ大賞、2014年に芸術選奨文部科学大臣賞、2018年に日本漫画家協会賞コミック部門大賞等、受賞歴は多い。ジャンルを越え、多くのクリエイターに影響を与えたとされる。

「2019年 『幻妖館にようこそ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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