- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911065
感想・レビュー・書評
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義父小早川隆景から師の才があると言われた秀秋。西は秀秋、東は秀忠そして天下を秀頼が治めるという想いを抱く。天下を簒奪する奉行衆を倒すために世間一般の優柔不断の秀秋ではなく最初から家康の味方として行動し関ヶ原の戦いを東軍の勝利に導く
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まわりから愚者と思われ、関ヶ原で裏切るに至ったわけとは?
それぞれ持つ戦観のちがいが、その行動へとつながっていく。
くりだされる鬼手の数々。
戦そのものではなく、それぞれの思惑や信念がえがかれていて、おもしろい。
ひたすら豊臣家のためを考えていたり、徳川家康を律義者として全面的に信用していたり。
小早川秀秋の純粋さも、新鮮。 -
小早川秀秋を主人公にする小説の場合。 愚物の人から傑物の人に解釈をしなければならないわけで・・・
この小説も 暗愚を演じる知将として小早川秀秋を表現しています。
ただし、主人公である秀秋も結局はある人物の手駒でありました。
人間やはり『情』で動くもののようです。 -
小早川秀秋の世間の評価を覆す1編.あまりにも小早川秀秋が純粋で豊臣家のことを心より案じているのが新鮮だった.本当のところはどうだったんだろう.
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豊臣政権を将来支えるよう父秀吉に言い聞かされ育った秀秋。だが秀吉の死後、実力者同士が衝突を始める。愚者を演じつつ冷静に状況判断を下す秀秋。英雄の子の波乱に満ちた人生。新解釈で描く「稀代の裏切り者秀秋」の真の姿は?「関ヶ原」の真の黒幕は?