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- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911317
感想・レビュー・書評
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放浪の碁盤師・吉井利仙と、彼を師と慕う若き囲碁棋士・愼。ふたりが出会う入り組んだ謎の先に見える情念の闇と論理の光。囲碁をめぐる宿命に取り憑かれたような不思議な事件の数々は、ふたりに何をもたらすのか? 静かな迫力に満ちた逸品。
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宮内さんと囲碁ということで、盤上の夜のような作品を期待しつつ、読みました。囲碁盤を中心にそれぞれ関わっている人の心情が浮き上がってくる連作短編集でした。碁盤と碁石、宇宙と星に見立てられること、特殊な木材を使うこと、呪術にも使われていた歴史など、様々な視点から碁盤、碁石、囲碁を読み明かし、事件の真相、人物の心情が豊かに浮上します。静謐な謎ときと、じんわりと広がる思いに酔いしれてしまいました。
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皆さんの感想を見ると、結構厳しいものが多いし、その気持ち、意味もわかるのですが、可能性のある、詩心?のあるとても良い作品だと思います。作者は...皆さんの感想を見ると、結構厳しいものが多いし、その気持ち、意味もわかるのですが、可能性のある、詩心?のあるとても良い作品だと思います。作者は、ひとつひとつの作品でいろいろな実験をしているタイプと思うので、その蓄積に期待しています。その意味で、このシリーズの継続を強く望みます。作者と出版社、よろしくお願いします!2023/04/08
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