断罪 悪は夏の底に

著者 :
  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334913588

感想・レビュー・書評

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  • ある不可解な殺人事件で知り合った稲城検事の命で、警視庁の青山陽介が調査に向かった武蔵野東署では、事故死や病死と判断された人物の関係者が相次いで行方不明となっていた。それらには、美しき検案医・夏目塔子が関係するのか? 青山は安楽椅子に座ると集中力が高まるという特異な能力を持つ同級生の〈不安椅子探偵〉小鳥冬馬に協力させ、真相を追う……。新進気鋭の作家が挑む、悪とは、正義とは何かを問う異色ミステリー!

  • 図書館の本で、凄く汚れていて萎えてしまった。
    内容はちょっとあり得ないような、あったら怖いな、と思いました。

  • ちょっと詰め込みすぎじゃないかな(笑)
    闇組織、外でないで解決する探偵…
    冬馬ももう少し考察するとかないんかな?
    お金あるのに女の影がない=ゲイってなる?
    浅ーい感じが全体的にしている。
    終わりもよく分からず…終わった。

  • #図書館本。短編だと思い読み始めたら、繋がってるのかいっ!罪を憎むというなかな。法では裁けない者への断罪。秋月でそのようなラストになるとは…。

  • 「藁束の会」と、「ユーゼニクスの会」との対立のお話。

    小鳥冬馬なる引きこもり探偵と青山捜査官が登場。
    途中までは楽しめたが、最後「正義とは」がわけわからなくなってしまう仕上がりとなってはおります。

    立場によって正義のあり方が異なることをテーマにされていると思うのですが、この世界に力や情報を持てる強い正義感の集まりの組織があるのであれば、ゴミくず退治を是非頑張ってもらいたいと思う。
    そんな一冊。

    「ユーゼニクスの会」が大活躍する内容の続編があれば読みたいと思う。

  • 読破はしているのだけれど、印象には残っていない作品です。

  • 警視庁捜査一課の青山陽介は、不可解な殺人事件の捜査で関わるようになった検事の稲城に、ある刑事失踪の調査を命じられる。
    向かったのは、事故死や病死と判断された人物の関係者の失踪が連続する武蔵野東署。
    美しき検案医・夏目塔子が関係するのか。
    そして稲城も失踪し、謎は深まっていく。
    青山は、同級生の“不安椅子探偵”小鳥冬馬に助けを求め、それらの背後にある大きな力の存在を知る―。
    (アマゾンより引用)

    小鳥冬馬シリーズなの?

  • 2021/9/7

    警察モノ。
    物語が広がりすぎていて、何を読まされてるのかどこに注意して読んでいいのか読みづらかった。
    これはシリーズ物で続編なのかな?と思う部分があったけど、どうなの?

  • 一見普通の事件を調査する警察ミステリかと思いきや。不気味な組織の存在がじわじわと浮かび上がってくるのが何ともいえず不安感をかき立てる作品です。登場するのは安楽椅子探偵ならぬ不安椅子探偵なのだけれど。読んでる方もすごく不安(苦笑)。
    ありふれたように思える数々の事件や事故に下される「不審な」解決。姿を消す関係者。その裏に関わるふたつの組織「藁束の会」と「ユーゼニクス」。この組織、ふたつとも確かに悪を憎み正義を掲げることを目的とはしているのだけれど。どっちも危険すぎます。主義主張はわからないではないだけに、だからこそこの極端なやり口に賛同することは難しいと感じました。どちらかといえば「藁束の会」の方が嫌かなあ。
    正義とは何か、罪はどのように裁くべきなのか、ということがテーマになっていますが。それに加えて「悪」とはいったい何なのか、ということも考えさせられます。そしてそれを決めることができるのはいったい誰なのか。正義が暴走することの恐ろしさも心に残ります。

  • 本当は2・8くらい。文章は上手くて感情移入出来る作家さんなのに、今作は何かイマイチ空回り感が凄い。最後の3行、これって何?誰か教えて下さい。私の読解力不足を痛感。

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著者プロフィール

1985年神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワードの「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。’12年に同作品が日米韓で刊行となり、26歳で作家デビューを果たす。『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』は、経済学を絡めた斬新な警察小説として人気を博した。また’18年に『60(ロクジユウ) 誤判対策室』がドラマ化され、『20(ニジュウ) 誤判対策室』はそれに続く作品。その他の著書に『小鳥冬馬の心像』『法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで』『ため息に溺れる』『キリングクラブ』『第三者隠蔽機関』『本と踊れば恋をする』『この色を閉じ込める』『断罪 悪は夏の底に』『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』『私はたゆたい、私はしずむ』『闇の余白』など。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励む。

「2022年 『ゾンビ3.0』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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