クワトロ・フォルマッジ

著者 :
  • 光文社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334915131

感想・レビュー・書評

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  • 小さなピッツェリア『デリンコントロ』で起きた事件について、従業員である秘密を抱えている3人と何も知らない1人の視点でそれぞれのシーンが書かれます。
    同じシーンを4人の視点で書くので、進みが遅いですが、小さな伏線がいっぱいあり鋭いさやかちゃんを交えて事件解決に進んでいきます。

    ピザ窯で焼いたピザ、久々に食べたくなりました。

  • 閉店間際のピッツェリアにやってきた一人の客。注文したマルゲリータを口にしたとたん苦しみだして死んでしまった。犯人は一体誰なのか?!
    店の従業員は4人。それぞれ人に言えない事情があって…各々の思惑を少しづつ明らかにしながら進んでいく。
    面白いと思える展開もあったけど、同じシーンがそれぞれの目線で語られるところは、『さっきもここ読んだなぁ…』って少しくどく感じた。
    スピンの付いてない本だったので、途中から読もうとすると、あれどこだったっけ?!?!と探しにくいことこの上ないので、しおりは必須w
    ちょっと強引すぎる結末だなとは思うが、まぁまぁ面白かった…?


  • ピッツェリアを舞台にした殺人事件。四人の従業員の視点で交互に語られる。
    『ドミノ』風のドタバタ劇。誰にも共感できない。イラスト出版詐欺のような手口はもっと世に知られていい。

  • 美味しそうなピザ、色々な種類のチーズが登場して、イタリアン好きな私としてはそれだけでワクワクした。
    物語自体は、さらっと読めるミステリーという感じ。
    一つの場面が、登場人物それぞれの視点で描かれているので、心情を抜きにすると同じ話を複数回読まないといけなくなるのが、ちょっと退屈だった。

  • ようこそ、ここは嘘つきだらけのピッツェリア。
    ピザは最高に美味しいけれど、誰も本当のことを話しません。

    丘の上の小さなピッツェリア「デリンコントロ」。閉店間際に飛び込んできた男性客が、マルゲリータを食べた途端、絶命した。ピザに毒が入っていたのか? 今夜はオーナー不在、店のスタッフは4人……ということは、犯人はこの中にいる!?
    離れて暮らす娘を持つバツイチの仁志、なぜか仁志に敵意を見せる女子大生・映里、天真爛漫を装う小悪魔・久美、実はピザが嫌いな伸也。誰もが秘密を抱えていて、誰もが怪しいーー

    事実は1つ。でも事情は4つ。
    すべての真相は店の中にある。仕掛け満載のワンナイト・パズラー!

  • 表紙のピザに惹かれて。

    あるピザ屋さんが舞台で殺人事件が起こる。
    個性豊かなキャラクターたちのドタバタコメディ+ミステリー。
    同じ内容を他の人の視点で語られていて(それがミステリーとして意味があるのかは微妙…)、少し冗長気味な部分はあるが、さらっと読みやすい。

  • イタリア料理店「デリンコントロ」で起きた殺人事件。ただ現場に居合わせた店員4人にはそれぞれ秘密があり…。

    それぞれの視点で話が進められていて、同じ時間でも人によって行動の真意が分かるのが面白かった。ピザ(というかピッツァ)食べたくなりました。

  • 小さなピッツェリア「デリンコントロ」。閉店間際に飛び込んできた男性客がマルゲリータを食べた途端に絶命した。オーナー不在のこの店のスタッフは4人。誰もが犯人になりうる状態で、果たして誰が真犯人なのか…

    事件が起き、視点がコロコロ変わり、怪しいと思ってた人は実は怪しくなかったりと、最後まで気が抜けない展開がスリリングでした。

    誰もが裏の顔を持っていて、それが他の人から見たら怪しく感じるミスリードも中々面白かったです。

    オーナー代理の紅野の娘・さやかが、コ◯ンばりの推理と行動力なのが驚きでした。

  • クワトロ・フォルマッジに使われている4種類のチーズに従業員を例えてお話が進む。なかなか個性的なメンバーで面白い。ツッコミどころ満載で、死体?って感じで気軽に読めた。

  • 丘の上にある小さなピッツェリア・デリンコントロで起きた事件。
    その事件が四人のスタッフ視点で交互に描かれています。
    ただ四人ともクセ者ぞろいで秘密を抱えている三人と、周りから「何も知らないんだから」と言われてしまう店長代理(たしかに一人だけ何も知らない)。
    四人の会話と行動に伏線もあって楽しめました。

    出てくるピッツァも美味しそうで途中まではクワトロ・フォルマッジが食べたくなりました。
    ・・・カース・マルツォは想像しただけでムリ!

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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