遠い空の下、僕らはおそるおそる声を出す

著者 :
  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334915162

感想・レビュー・書評

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  • 途中からジワジワと面白くなった。

  • スクールカースト下位群の主人公、長崎弁で中高校生の日常のやりとり、ホンネあるある心のつぶやき、でもコロナ禍のニューヨークで、自分の声を探して、相手の声との響き方を探して、明日に向かって進んでいく姿、甘酸っぱくて、でもぐいぐい引き込まれて一気読み。
    2020年のニューヨーク、ニュースで聞くだけだったけど、社会の安定、人の心の安定が失われていく様子がありありと浮かび上がってくる。
    それでもめげずに明日を信じられる日常を作っていけるようになっていく高校生たちの成長ぶりが眩しく愛おしい。



    あれっと思ったこと。
    帯を見て、男友達の話かと思って読み始めたのだけど、すぐり、って女の子の名前だったんだ、あはは。
    それもまたよし。

  • 長崎の中学でひょんなことから友達となった一葦とすぐりだが、病気になったすぐりとすれ違ったまま、親の仕事の関係でNYに移住する。NYではコロナが流行りだし、ヘイトクラムに悩まされる一葦一家。そんな中でオタク仲間3人とアカペラを始める。最初はおぼつかないがオンラインを通じ世界の人たちとつながってゆく。一葦のA Place of Actionのとらえ方がいい、「ここから何かを起こす」。まさにその通りだと思う。やりたいことは行動しなければくすぶってしまうだけ。コロナ過のNYと長崎を舞台に繰り広げられる青春群像劇。

  • コロナ禍、アカペラ
    ニューヨークと日本
    スタンドバイミーみたいな高校生の話。
    青春してるね。

  • 長崎の中学校で仲良かった同級生のすぐりと気持ちがすれ違ったまま、親の都合で渡米し、高校生となった一葦(いちい)。激動する社会で悩み、ふさぎ込みそうになる。そんな彼を救うのは、NYの高校でオタク友達と一緒に始めた“アカペラコーラス”だった。そして彼らの歌声は海を越えて、遠い長崎のみならず世界とも繋がっていく――。

  • 多分、音楽に詳しい人には共感性が高い話なのだと思う。あまり知らなかったから読みにくかった。

  • 2023年7月10日図書館から借り出し。
    確か日経夕刊で紹介されていて予約したもの。
    古希を過ぎた人間には、この小説は無理。途中で放棄。若い読者は、こういうものを好むのだろうか?

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著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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