- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334915230
感想・レビュー・書評
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治験って聞くと良からぬイメージが拭えない。でもやってみたいアルバイトの1つだったのは間違いない。快適な環境で何日間か薬を飲んで生活するだけで高額なバイト料がもらえるから。でも健康体な人しか採用されないと。実際経験したことのある人の話を聞いた時の記憶が蘇る。そんな私の治験イメージでこの物語を読む。治験という特別な環境下で、脅迫文が届く。そして男性医師の転落死。更には島内で発見された女性の白骨死体。被験者に起こる痙攣等…不穏なことが次から次へと起こる。ラストは意外な結末。まぁ全体的に毒にも薬にもならない程度の物語に思えた。
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治験の仕組みを少しでも知りたいと思い手に取った。細かい仕掛けや動機もあり、読みやすかった
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半分くらい許み進んだところで大方の結末の目鼻は立ったと思ったのだが、後半の核心に入って行くや、複雑なトラップの要素があまりに多過ぎて、簡単なチャートを描きつつ読書を進めたのだが、それでも理解不能となってしまった。
読み終わって「なるほど、そういうことなのか」となるにはなるのだが、見落としていたトラップが多数あり、解決にはイマイチ釈然としないものが残った。
テーマは新薬の「治験」を巡る物語で、島に隔離された10人の被治験者が中心となってミステリー話は進む。
男性医師の不可解な転落死、島内で発見された女性の白骨死体などなど、粗筋を記した図書館からのメルマガで興味を抱き、手にした一冊だった。
表紙からくる印象は、厳しい環境の離島に建っている病院内で、隔離された被治験者たちに襲いかかる恐怖が描かれているのではと思ったのだが、本土と隔絶された厳しい離島のイメージではなく、何となくのどかな環境という印象だった。
読書後の正直な感想は、あまりに策略が複雑過ぎ、表題となっている治験の要素が希薄になり、作者の岡田秀文氏は策略に溺れたとの印象だった。 -
とっ散らかってて、よくわからない
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Amazonの紹介より
世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う!治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。
徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。
治験という〝密事〟を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
初めての作家さんでしたが、治験という閉鎖された空間で次々と起きる展開はスピード感があって面白かったです。
脅迫文から始まり、不可解な転落死、謎の白骨遺体など数々の不可解な事件が起きる過程は、息つく暇もないまま展開していくので、どんな結末になっていくのか興味をそそられました。
色々考察させる仕掛けが施されていたので、色んな驚きがありました。
ただ個人的には、後出しジャンケンかのような真実が後半になって登場するので、ちょっとズルいかなとも思ってしまいました。「この人とこの人が・・・」や「この人ってもしかして・・・」といったものが登場するので、もう少し早く提示してもよかったのかなとも思ってしまいました。
出来事としては、スッキリと解決するのですが、どことなくモヤモヤ感も残りました。「探偵」がちょいウザかったのか、火サスのような展開になったのか、どの部分をもって、歯がゆい感じになったのか分かりませんが、全体的に「モヤっと」した印象が残りました。おそらく、後半から意外な接点が次々と登場したので、ズルい演出だなと思ったからだと思います。
推理にかんしては、きちっとした推理で論破するところは読み応えありましたし、理が叶っていますが、ジメッとして相手を責めてくるウザい「探偵」は、ちょっと好きにはなれないと思いました。ラストの「探偵」の正体も気になるところでした。
治験という閉鎖された空間で巻き起こる事件。あまり緊張感はなく、おどろおどろしい雰囲気もなく、和気藹々とした雰囲気でしたので、もう少しどんよりと張り詰めた緊張感があってもよかったかなと思いました。 -
世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う!治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。
徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。
治験という〝密事〟を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!