オレンジの壷 上

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 85
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334922252

感想・レビュー・書評

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  • 宮本輝大会6冊目。上下巻。何が言いたいのか全然わからない。どうしよう。なんとなく面白かったからいい。

  • 「物を作る仕事はリスクが多すぎる。右の物を左に動かして、その利ざやを稼ぐ。他人が考え出した物、あるいは考え、それをまた別の人間に届ける。これがユダヤ商法の基本だ。銀行しかり、あらゆるエージェンシーしかり。株しかり」

  • ストーリーに深みが出てくる。
    すっごく良い☆

  • 戦争のことはそこまで詳しくない私には難しい部分が結構あったが、とても好きになれた作品。第二次世界大戦は過去の出来事だけど、現在につながっていることでもある。

    最初から佐和子に共感。自分自身の経験に置き換えてしまった。「石みたいな女」なんていわれたらなんて心が傷つくことだろう。実際は、このような言葉を言える人間のほうが、人間としての魅力がない人間なのだろうが。

    それにしてもドラマティックな物語。過去の手記から、過去の出来事をただただ暴くのではなく、かつて生きていた人間の痕跡を辿るということはこんなにも多くのことを学べるのかと、思わさせてくれた。物語が終焉に近づいているところでどう結末を持っていくのかとハラハラしたのだけど、最後の佐和子の決断にはとても驚かされつつも、人間として大事なことを伝えてくれたように思う。その心境はすごいものがあると思う。

    優しいのは誰ですか?

  • 祖父が孫娘の佐和子のために残した日記。ふとしたきっかけでその日記を開いたとたん、自分とは無縁の過去の大戦に心を踏み入れる。当時を生きた人々の心に触れ、多くの豊かさを身に着ける。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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