- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926502
作品紹介・あらすじ
世界中の人間には、それぞれに一日だけ、すべての願いが叶う日がある。それが、サービスデー。神様が与えてくれた、特別な一日。本来は教えてもらえないその日を、思いがけず知ることになったら。直木賞作家の幸運を呼ぶ小説。
感想・レビュー・書評
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正統派のハートウォーミングな五篇の作品集。
安心して読めて、列車の旅の友に最適。
本日サービスデー、気合入門、蒼い岸辺にて、は主人公と一緒にドキドキしながらがんばろ、と思える。あおぞら怪談のるり子さんは、妖怪アパートのるり子さんを思わせる、切なさの残るお話。
東京しあわせクラブはタイトルと内容のギャップにつっこみたくなる。途中で気づく、あのゾッとする感覚が読み応えとあうものか。
読む前の自分に読むべきか聞かれたら、いくつか並行して読む中で、ちょうどいい気分転換になるからいいと思うよ、と答える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朱川氏の本を読むのは久しぶりです。・・・満月ケチャップなんたら・・・だったかな、が、好みでなかったので、以来遠のいていましたが、図書館の返却コーナーにおいてあって、手にとってみました。
面白かったです。
表題作の「本日、サービスデー」がいい。妄想にふけりました(苦笑。 -
この人の小説は本当に人をハッピーにする。
暗い世の中なのに、暗い小説が多い中、本当に希有な作家かもしれない。
5つの物語からなる短編集。
特に、最後の「蒼い岸辺にて」が好きだ。
自殺した女の子が三途の川で、突きつけられた、本当はあるはずだった未来。
先が読める展開だが、そんなことは気にならない。
明日への活力が漲ってくる。
人生、毎日サービスデーのつもりで生きてみようと思うのであった。 -
いくつかのストーリー。
どれもほっこりする。
自粛自粛の今こそ、読んでほっこりするのにいいかもしれない。
行きづらい人生だけど、もう少し頑張って生きてみよう、そう囁きかけてくれる感じ。 -
ホラーを期待していたけど、ほっこり系ばかりだった。
しっかりした短編だと思う。
日常+ファンタジーな雰囲気が多く、YAっぽい。 -
自分で自分の首を
締めてはいけませんね -
右手だけの幽霊はいてくれたらありがたい。
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装幀 / 坂野 公一(welle design)
カバー写真 / Getty images/Absodels
初出 / 『小説宝石』2005年1月号、2006年1月号~4月号、2007年10月号、書下ろし2本 -
トントン・・・と進む
軽くて面白い
いいんじゃない