- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926700
感想・レビュー・書評
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江戸後期に活躍した実在の歌舞伎狂言作者鶴屋南北と妻吉の亡き後妾となった鶴次、実は愛人であった鶴次を父の晩年を支える為に紹介した息子重兵衛という危うい関係ながら素晴らしく生き抜いた3人を描き出した作品で、歌舞伎の知識が無いと少し読むのにつらい部分もあるかもしれないが名作だと思う。南北の『遊びだと思いなさい。生きているって言うのは、何もかもが命の遊びなんだ』という一言が残っている。人生とは今生に生まれ落ちた命の、ひたぶるに遊ぶ時間の事か。。。。うーん、そうだな。
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読みながら映画をみているような描写の臨場感に酔いしれました。
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当時の歴史を知っていれば面白く読める。歌舞伎事情を知らなければ、きっとよく分からないまま終わると思った。
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江戸時代のお話。
最初はおもしろいかな、と思ったけど
だんだんおもしろくなくなってしまった。
歌舞伎の話も出てきて、
その辺りがよくわからないっていうのもあったけど。 -
深川辰巳の三味線芸者・鶴次は、十年来の情人・重兵衛から紹介され、ある老人の座に出る。そこで出会った老人は眼孔鋭く飲まれてしまう迫力があった。流れるように最晩年を迎えようとする老人の元へ。実はその老人は重兵衛の実父・鶴屋南北だった。
なんてタイミングで図書館から借りられたんだろうか!演舞場で鶴屋南北の『四谷怪談』を来月上演するタイミングで!
静かなのにどこか熱い、そんな文章が流れてる。70を超えた南北と30前の芸者と恋のような色艶のある関係が少しうらやましかったりする。当時の江戸歌舞伎の様子も描かれていて興味深い。 -
日経新聞の書評で大絶賛だったので大いに期待して読んだが、
私にはピンとこなかった。
文章は上手いと思ったけれど、淡々として山がない。