- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928254
作品紹介・あらすじ
大学卒業を間近に控えた本橋大和は、級友たちと車2台に分乗し、郊外のキャンプ場に出かけた。先乗りしたはずの幹事の姿は見えないが、チェックイン済みのトレーラーハウスに向かう。見慣れない宿泊施設に興奮した九人全員が中に入って、そのドアが閉まったとき、復讐劇の幕が開いた-。はたして彼らは、生きてここから出られるのか!?-。
感想・レビュー・書評
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石持さんらしい作品。いや、本当に
色んな部分で石持作品だなぁ...と。
つまり...質のいい微妙な感じw。
脱出ものではなく、クローズ環境における
論理の積み重ねによるフーダニットかつ、
ホワイダニットものです。
大学卒業を控えた男女仲良し10人での
卒業旅行は、山奥に設置された
トレイラー・ハウスでの宿泊。到着するも
発起人の姿が見えず、彼等9人は犯人の
仕掛けた罠にハマり、脱出できない密室に
とじ込まれる。誰が何の為に??
というストーリーですが話が展開し出すと
割といつもの如くです。基本的に仕掛けられた
トラップは...画鋲w。なんかテロリストシリーズの
ような小さな嫌がらせです。でも、この仕掛けと
タイミングは悪意に満ちていて、実は結構怖い。
その真相は...正直相変わらずの動機...感が否めなくて
ある程度分かってしまう事。更にはその動機と
犯行のバランスの悪さはいつも通り。
質のいい微妙な作品たる所以...かしら? -
宿(トレーラー・ハウス)に着いたら冷蔵庫開けるよな~、水もないんだし。
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トラップつくるの大変そうなんですけど・・・
現実味がない。残念。 -
この作者得意のクローズドサークルもの。ツッコミどころ満載ですが、仕掛けが書きたくて動機後付けなのがどうも本末転倒な感が否めない。
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面白かったーー!
罠が小学生かな?ってくらいちまちましてるけど、怖い
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ほんの数週間前に読んだばかりの岡嶋二人の「そして扉が閉ざされた」がやはりすぐに頭に浮かびました。こちらの方がパニック色が強いでしょうか。次々に襲い掛かってくるトラップには無理があると思えるものもありました。(特にアレは私なら最初に開ける。)手紙によって推理が展開されていくのは楽しみましたが、さすがにどちらがどちらだったかの前提が逆だったとは思わずびっくりしました。あっさりで突っ込みどころも多いですがこれはこれで楽しかったです。読み終わって表紙を見たら…痛い!