- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928711
作品紹介・あらすじ
楡井和樹は恩師・益子の仇である江藤を殺した。しかし、まだ終わっていない。裏切り者であるかつての親友・設楽宏一にこの事実を突きつけなければ、復讐は完結しないのだ。設楽邸に向かった楡井は、設楽の妻、妹、秘書という三人の美女に迎えられる。息子の誕生パーティーだというのに、設楽は急な仕事で書斎にいるという。歓待される楡井だが、肝心の設楽はいつまで経っても姿を見せない。書斎で何が起こっているのか-。石持浅海が放つ、静かなる本格。
感想・レビュー・書評
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恩師の復讐をし、裏切った旧友に報告に来た男。ところが、旧友は部屋から出て来ず、家族達が不穏な空気の中で、空虚なパーティが続く。
作者らしい心理戦サスペンス。モゾモゾした感じがずっと続き話はなかなか進まないが、わりと綺麗などんでん返しが炸裂する。落ち着いて考えると、とんでもない話なのだが、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジリジリと心理戦が続き、最後は思いもよらない展開でした。
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論理的にストーリーを構築し、きちんとページをめくってゆくように展開させ、ジグソーパズルの一片一片を丁寧に嵌めこんでゆくように、尚且つ
謎を掘り出してはちらりと隠し見せ。完成図なまったく見えない。
こんなミステリーが石持さんの味だと知ってはいましたが、この本でまた再認識いたしました。
納得のいく結末にしていただきホッとしました。
いえ、この話は終わってはいません、これから・・・
そう考えさせられまだぞくぞくします。 -
学生時代の恩師を殺害された楡井と設楽。長い年月をかけ、復讐を果たした楡井は久しぶりに設楽家を訪ねるが、本人は仕事で書斎にこもったまま、出て来ない。その代り、設楽の妻、妹、秘書と楡井の壮絶な探り合いが始まる…セリフだけでの探り合いは、石持浅海の真骨頂。どんなふうに切り返してくるのか、ハラハラドキドキ。ラストまで真相も分からず、久しぶりだったけど、やっぱり面白かった。
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ノンストップリアルタイムミステリーとでも言うのかな、この分野。
映像化すると凄い面白くなりそうな作品。
心理模写にもう少しリアリティと説得力が欲しかった。 -
読みやすい。テンポ良くどんどん読み進められるが、ラストに肩すかしを食らった感がある。
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よくもまあ、これだけ持たせるものだねっと思いながら止まらず... 届け物の正体や如何に!けど、終わり良ければ全てヨシ、はい☆