土蛍 猿若町捕物帳

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928858

感想・レビュー・書評

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  • 猿若町シリーズ第五弾

    今回は脇役達の出番も少なくてちょっと物足りない話が多かった(-_-)

    梅が枝との話をガッツリやってくれないかなぁ…

  • 猿若町捕物帳 シリーズ5
    南町奉行所、定町廻り同心・玉島千蔭の父・千次郎と若い後妻・お駒との間に女の子が生まれた。

    男ぶりは良いが、堅物で、まだ独り身の千蔭は、歳の離れた妹が、可愛くて、仕方ない。

    千蔭は、配下の八十吉と目明しの聡太が協力して、事件を解決する。
    それに、中村座の人気女形・水木巴之丞。美貌の吉原の花魁・梅が枝が、何かと、関係してくる。

    《むじな菊》
    浮気相手に走った夫を取り戻そうと、金を持った男を殺める女。

    《だんまり》
    兄の借金の肩代わりに、吉原に売られる妹。
    その頃、起連続して起こった、髷切り事件。それを真似た兄。

    《土蛍》
    同胞の遊女の身代わりに、身請け話を受けようとする梅が枝。

    《はずれくじ》
    長屋に住む、付いてない男が、富籤を買うためのお金で、美少年に、翡翠の猫を買う。

    2013年から、次作が出ていないが、
    千蔭と、花魁・梅が枝との仲も、もやもやしたまま、
    これが、最終話なのか。

  • 梅が枝の心はどこにあるんだろう。
    やきもきする。

  • 『猿若町捕物帳』シリーズ
    人の、「心の持ちよう」という事について考えさせられる話が多かった。
    ミステリーではあるが、江戸人情ものという趣もある。
    レギュラーの登場人物にもすっかり馴染んできたので、ずっと続いて欲しいシリーズだ。

    『むじな菊』
    騒動に絡む人たちが込み入っていて、読み返してしまった。
    むじな菊の模様も良くわからなかったので、画像検索。
    物の見方で、くるんと変わって見える…
    だまし絵のようなものだと思えばよい。
    そういうお話。

    『だんまり』
    なんというか!
    変わったことに喜びを見出す人たち。
    このシリーズには、しっかりした健気な女性がたくさん出てくるのも嬉しい。

    『土蛍』
    お金も幸せも一緒だが、自分の望む量と手に入る量の差が“渇き”の大きさである。

    『はずれくじ』
    はるが、どちらなのか分からないように書かれている。
    最初に出てきたとき、「え?どっちなの?」と思った。
    枚数が足りなかったので、書きおろしでしょうか。
    一番短いのだけれど、この短編集にテーマとかつながりがあるとすれば、とてもふさわしいお話。

  • 猿若町捕物帳シリーズ第五弾。人間の業の深さよ…。

  • 人物の形容の仕方がおもしろい!とおもったけれどミステリーの謎事体はわたしでも先がわかってしまう程度ですこし残念。

  • シリーズ化されている作品らしいので、他の作品も読んでみたいです。
    時々、誰が話しているのかわからなくなるのが難点。

  • 何時ものメンバーが活躍するシリーズ。今回は千蔭に歳の離れた妹ができた以外大きな動きはありませんでしたが、楽しく読みました。

  • 昨年初夏に発売の猿若町捕物帳シリーズ5巻、隣の市の図書館返却棚~吉原で火事があり、花魁・梅が枝達が逃げ遅れて火傷を負ったという。同心・玉島千蔭は梅が枝を気遣うが、避難先が旗本の離れと知りすぐに見舞いに行こうとはしなかった。やがて、梅が枝の身請けの話が進んでいるという噂が千蔭の耳に入り、相手が梅が枝の同輩雛鶴の馴染みと知り困惑する。梅が枝と瓜二つの女形・巴之丞の身近で起こった役者の自殺騒ぎと千蔭の父で隠居の千次郎の後妻、お駒が産んだ千蔭の妹おたつの成長を中心に物語は語られる。切ない展開・解決の巻。

  • 猿若町捕物帳シリーズ。4編の連作短編集。久しぶりに読んだけど、読めば何となく思い出すものだ。同心・玉島千陰、遊女の梅が枝、役者の巴之丞、その他もろもろ。結構行間が多くて短かった。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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